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6話 奇妙なスタートコール ページ7

あれから、5時限、6時限と授業は平然と終わり、そして今、丁度下校を知らせるチャイムが鳴った。
私は学校指定鞄に、教科書などを詰め込んでいる時、ふと目の前が少し暗くなった。
なんだ、なんだ、と思った私は目線を鞄から前に向けると、昼休み初めて話し掛けられた新開君と東堂君が、ニヤニヤしながら私の前にいた。
「来野さん、ちょっと頼み事があって…」
『え、頼み事?……どうしたの?』
「来野に自転車部のマネージャーになって欲しいんだ!!」
『は、はいっ!?なんてっ!?』
東堂君の衝撃言葉を聞き返すと、もう一回同じ事を言ってくれたが、今の現状に私は混乱するばかりだ。
混乱しているというのに、新開君達は「やってくれよー」とか言ってきて、意味が分からない。
もう、あの昼休みからこの二人の行動が読めない一向だ。
読めない、と言っても自転車部のマネになるのは無理な事だ。
だって、自転車の事全く知らないし、私おっちょこちょいだし。
正直言うとマネには向いてない。
これは、断るしか…………
『えっと、私……「よーし!何も言わないなら、決定だな!!」え!?ちょっと!!』
私が断るために口を開いたのは無、東堂君のテンションが高い声によってかき消された。
てか、勝手にマネになるみたいになってるぅぅぅぅ!!!
『ちょっと待ってよ!!まだ私……「よーし!!それなら早くトミーに知らせんとな!!」ちょ、ちょぃっ!?』
またしても声が東堂君と被って、私の話を聞いてくれないまま、二人共急いで教室を出ていってしまった。
そんな二人を見守る事しか出来なかった私は、ただ硬直するだけだった。
すると、少したつと新開君だけが教室に戻って来て、
「来野さん!明日の朝からマネやってもらうから、よろしくね!!」
と、笑顔で言って、またどこかに行ってしまった。






…………ど、どうすんのぉぉぉ!!!

7話 思わぬ人と出会う→←5話 二回目のチャイムが鳴って



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設定タグ:弱虫ペダル , 荒北靖友 , 恋愛   
作品ジャンル:アニメ
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獅羇(プロフ) - 更新頑張って下さい!楽しみにしてます! (2014年5月27日 17時) (レス) id: 3f52f24566 (このIDを非表示/違反報告)
八王子ことり - 荒北さんカッコいいです!更新頑張って下さい! (2014年3月15日 21時) (レス) id: 257aaf4877 (このIDを非表示/違反報告)
菴火 - あれ、久しぶりに占ツク来たら……弱ペダ関連作品が………50以上になってる……Fooooooooo!!(((すげぇ!!つい何々月前までは、作品3作しかなかったのに!?弱ペダ布教成功かぁ!?←作品が増えて嬉しいことです(泣) (2014年1月4日 22時) (レス) id: af7760a29a (このIDを非表示/違反報告)
菴火 - M@さん» 応援ありがとうございます!!受験が間近になってきたので、更新はノロノロですが、よろしくお願いします!! (2013年12月27日 23時) (レス) id: af7760a29a (このIDを非表示/違反報告)
M@(プロフ) - この小説好きです!更新頑張って下さい!! (2013年12月25日 17時) (レス) id: 179a933206 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:菴火 | 作成日時:2013年12月8日 23時

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