【弱虫ペダル】不器用な恋愛事情【荒北靖友】

4話　わけが分からないまま、 ページ5

「きゃぁー！東堂君大丈夫？！」
「何あいつー！！」
そんな、倒れた東堂君をかばうように、周りに居た女の子の視線が、一斉に李乃に行く。
「だ、大丈夫だ……前川は照れているだけだ………」
と、ヨレヨレと起き上がってくる東堂を見届け、私も席に戻ろうとした時………
「あぁぁぁぁ！！！！」
突然、教室のドア付近で叫び声が聞こえた。
声の主は、同じクラスの新開君だった。
「どうした？新開……」
元気を取り戻した東堂君は、突然叫んだ新開君に話し掛けた。
「東堂！！あの人だよ！！」
「はぁ？」
『え……？』
そして、新開君が突然指差した方向は、私だった。
同時に、周りの人達の視線が私に集まる。
(え、え！？わ、私、なんかやった！？)
「ああ！！あの人が…………」
「東堂！！その先は言っちゃ駄目だぞ！」
なんか、二人で言いあっていると、どんどん私の近くにやって来た。
「君が、来野Aちゃんだね」
『えぇ！？あ、はいっ！！』
突然話し掛けられ、間抜けな声が出た。
「おお！まさか、同じクラスだったとは！」
東堂君は、何故か感動してるし。
もう………
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……………わけが分からないよ……………

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