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104限目 ページ10
「びっくりだわ。ノットに好きな人がいるなんて」
クスクスとダフネがセオドールをからかう。セオドールはと言うと、いつものように興味なさげに本を読んでいた。
それからダフネは少し黙って、そして眉をひそめた。
「いないわよ、ね。好きな人って」
そんなダフネの言葉に、セオドールは顔を上げて、ため息をこぼす。
「占い学を間に受けるだなんて馬鹿だ。まさかと思うけどあんなもの信じているの？」
セオドールが嘲笑を返した。
するとダフネは肩をすくめて、これだからノットは、と呟いた。
もしや、そう思ったのは、きっと僕だけでなく、今この光景を見ている人も思ったんじゃないだろうか。なにがとは言わないが。
「待って、そんなことより次の授業って……」
僕の言葉に、2人とも顔をしかめた。
次の授業は魔法生物飼育学である。
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作者名：あんころころもち x他1人 | 作者ホームページ：
作成日時：2019年5月13日 9時
