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101限目 ページ7
「……アステリアに会ったって？」
談話室のソファーで本を読んでいた僕に、珍しくダフネは機嫌悪そうに僕に言った。口をへの字に曲げ、額にしわを寄せて僕に言う。
「ああ、うん。いい子だね」
「いい子？……そうね、あの子はとてつもなく“いい子”だわ。私と違って」
嫌味な口調が少し気になったが、きっと喧嘩でもしているんだろう。僕はダフネを見て、口を開いた。
「ダフネもいい子でしょ」
「……お世辞なんてよして。そう言うキャラでもないでしょう」
「お世辞じゃないけど」
イライラとしている彼女に、僕はどうしたものかと眉を寄せる。でもそれ以上に兄弟のいる人に聞いて見たいことがあって、僕はソファーから乗り出して聞いた。
「兄弟喧嘩ってどんな感じ？」
「はあ？」
先ほどよりももっと機嫌を損ねたらしいダフネは、僕を軽く睨みながら言う。
「喧嘩なんてしていないわ。あの子には私を気にかける時間なんてないでしょうから」
「……？」
やっぱり彼女の言葉の真意がさっぱりで、兄弟喧嘩とはそんなものなのかと勝手に結論づける。
僕には喧嘩のできる兄弟なんていないから、彼女たちのことはさっぱりわからなかった。
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作者名：あんころころもち x他1人 | 作者ホームページ：
作成日時：2019年5月13日 9時
