347限目 ページ49
また、弓が空を切った。アンブリッジの頭すれすれのところを通り抜ける。冷や汗が頬を伝った。もし、今この女が僕の陰から顔を出していなかったら。
つんざくような悲鳴の後、またしてもアンブリッジが僕の陰に隠れる。さすがに、振り放して逃げてもいいだろうか。ちらりと、ポッターを見たが、目は合わない。
「人間よ！誰の森だ！」
「汚らわしい半獣！けだもの！手に負えない動物め！」
「だまって！」
「インカ―セラム！」
グレンジャーが止めるが、アンブリッジはまた僕の陰から飛び出して呪文を唱えた。それが一番偉そうなケンタウルスに絡まり、それに他のケンタウルスたちが襲い掛かってくる。アンブリッジが僕につかまる前に、ポッターが僕の手を引いて地面に押し付ける。
「やめてぇぇぇええええ！わたくしは上級次官よ！お前たちなんかに！離せ！けだもの！ぁぁぁああああ！」
それから何が何だかわからないままに、時が流れて行く。ケンタウルスにつかまり、子供か子供でないかを話し合われた結果、襲われそうになったけれど、突如現れたこの大きな大きな人間によってそれは阻止される。
「きょ、きょじ……」
ちらりとポッターを見る。彼も驚いているようだけれど、この巨人の存在を、知らないわけではなさそうだった。
なるほど、彼女が手紙で巨人について聞いたのは、これが理由だったのだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 372人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「男主」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あんころころもち(プロフ) - なんでもあかさん» 良かったです！藩王が遅くなってごめんなさい！これからもぜひぜひよろしくお願いします！ 😘😘 (2021年11月25日 17時) (
レス) id: 45eb699a28 (このIDを非表示/違反報告)
なんでもあか(プロフ) - あんころころもちさん» 直せてます！ (2021年11月25日 4時) (レス) id: 3823565db4 (このIDを非表示/違反報告)
あんころころもち(プロフ) - なんでもあかさん» 直せた、でしょうか？よろしければ確認していただけると！ (2021年11月17日 23時) (レス) @page5 id: 45eb699a28 (このIDを非表示/違反報告)
あんころころもち(プロフ) - なんでもあかさん» あれ、ホントですね……。もう一度直してみますね！教えてくださってありがとうございます！！ (2021年11月17日 23時) (レス) id: 45eb699a28 (このIDを非表示/違反報告)
なんでもあか(プロフ) - 名前変換できてません、 (2021年10月28日 20時) (レス) id: 47b391de74 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あんころころもち | 作者ホームページ：
作成日時：2021年8月3日 14時
