蛇の僕と獅子の君。Part 8【ハーマイオニー・グレンジャー】 (ページ29)

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「君たち、集まって何してるんだ」

　そんな時、不機嫌気な声が聞こえた。セオドールだ。いつもなら黙って近くのソファーに座る彼だけれど、今回ばかりは読みかけの本が僕らが囲う机の上に置いてあった。

「ああ、ちょうどよかった、ノット。これ読んだか？」
「ちょっ、ザビニ」

　雑誌をセオドールに渡したザビニを、ダフネが睨む。テュフォンがまあまあとそれを制した。

「それがなに？」
「君の御父上について書いてあるけど？」
「……昨日呼んだ。マルフォイに渡されてね」
「……」

　ダフネは心配そうにその様子を見つめる。沈黙に耐えかねたのか、セオドールは続けた。

「それがなんだって言うんだ。距離を置きたいならそうすればいいだろ。僕は一向にかまわないけど」
「なっ、そんな言い方」
「はいはい、テュフォン。一回黙れ。ノット、君さあ、素直になれよ」
「そーよ、面倒な男は嫌われるわよ」
「は？なんのこと」

　なるほど、ザビニとパーキンソンのウザがらみはセオドールにも適用するのか。少し落ち込んでいる風の真面目なテュフォンくんの肩をポンとたたいて＿＿当然振り払われたけど＿＿僕はその様子を見つめる。

「俺らはまだしも、ブラックやグリーングラスに嫌われたら悲しいだろ。お前はそういうやつだ。俺は知ってるぜ」
「ノット大変ね。本音を言うのが苦手なんだもの」
「なにが言いたいわけ？」
「べっつにー。ただお前が、意外と友達が好きなことを知ってるっていうだけだよ」
「あっ、そうだわ！私ノットのことで許せないことがあったのよ！」
「え、急になに」

　突然おかしなノリを終わらされたことから、ザビニはパーキンソンに言う。しかし、そんなことまったく気にしていないように、彼女は続けた。