41限目 ページ42
「これ、面白そうだと思わない？セオドール」
「……僕は使えるようになりたい呪文があるんだ」
それだけ言い、話しかけるなオーラを出すセオドール。
そんなことを言われたら気になってしまうのが人間の本性である。
僕は後ろから彼の読んでいる本を覗き込む。
「守護霊……？」
「……見るなよ」
「ごめん」
不機嫌そうに彼は本を閉じ、棚に戻した。
とその時、一階から声が聞こえた。
「いい気持ちだっただろうねえ、ポッター？有名人のハリー・ポッター。ちょっと書店に行くのでさえ、一面大見出し記事かい？」
思いっきり悪人ズラだなあと思いながら、経緯を見守っていると、赤毛の女の子がずいっと前に出た。
「ほっといてよ。ハリーが望んだことじゃないわ！」
赤毛の彼女はドラコを睨みつける。
しかしそんなことを言われて黙っているドラコではない。
「ポッター、ガールフレンドができたじゃないか！」
赤毛の女の子の顔が真っ赤になった。
ああいう言い方はあまり良くないんじゃないか。一応女の子な訳だし。
「本当にいい性格しているな」
セオドールが呟く。
僕は曖昧に笑って、やっぱりそれ見ているだけだった。
「あ、」
奥から、ウィーズリーとグレンジャーが現れる。思わず奥に引っ込んだ。
セオドールは嫌そうに僕を見て、だけど何も言わなかった。
「……君がするなら僕もしようかな」
「なんの話？」
「ほら、守護霊」
「……君には無理だよ」
「ひどい」
話を変えるため言うと、降って来る棘の入った愛情表現。
僕は肩をすくめて本棚に戻った。
「きっとできるよ。僕がブラック家の血を継いでるんだから」
「あっそ」
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あんころころもち(プロフ) - 風見ツクヨさん» コメントありがとうございます！読みやすさの自信が全くなかったので、そう言っていただけるととても嬉しいです。 ブラックくんは私の性癖をどうにか詰め込ませていただきました…！誤字のご報告もありがとうございます！訂正させていただきます！ (2021年3月13日 0時) (
レス) id: 1bdb7e36df (このIDを非表示/違反報告)
風見ツクヨ(プロフ) - はー、好き。好きすぎる。読みやすいしブラックくん可愛すぎかよ。あ、七限目のところ「〜に」が「をに」になっていますよ。 (2021年3月12日 23時) (レス) id: 4051fdcb81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんころころもち x他1人 | 作者ホームページ：
作成日時：2019年4月11日 22時
