18限目 ページ19
気づけば、知らない暗闇に立っている。
あたりを見回しても、そこには何もなく、仕方なく僕は前に進んだ。
しばらく歩けば、光が見えた。
覗けとばかりに静かに小さく光を灯している。
他にどうしようもないので、僕はその光を覗き込む。
中には小さな少年と、その祖母であろう美しい淑女。
「おばあさま、ぼくのちちうえはどんなかたなのですか?」
少年は、笑顔もまま言った。
女性も笑顔で言葉を返す。
「とても、勇敢な人でしたわ」
「ならばぼく、ちちうえのようになりたいです!」
「なれるといいですわね。可愛い子」
女性は美しい笑顔で笑った。
そこで僕は理解する。
この小さな少年は幼い頃の僕で、女性は僕のお亡くなりになったお祖母様だ。
そしてもう一つ。
これはありもしない「夢」であること。
意識が、浮上する。
276人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あんころころもち(プロフ) - 風見ツクヨさん» コメントありがとうございます!読みやすさの自信が全くなかったので、そう言っていただけるととても嬉しいです。 ブラックくんは私の性癖をどうにか詰め込ませていただきました…!誤字のご報告もありがとうございます!訂正させていただきます! (2021年3月13日 0時) (レス) id: 1bdb7e36df (このIDを非表示/違反報告)
風見ツクヨ(プロフ) - はー、好き。好きすぎる。読みやすいしブラックくん可愛すぎかよ。あ、七限目のところ「〜に」が「をに」になっていますよ。 (2021年3月12日 23時) (レス) id: 4051fdcb81 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あんころころもち x他1人 | 作者ホームページ:
作成日時:2019年4月11日 22時