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17限目 ページ18

気づけば日は向こう側に落ちていて、図書室にはすっかり僕一人だった。

もうすぐ、夜になる。
そう思って立ち上がり、大広間には向かわず地下牢、つまり寮に足を運ぶ。

寮にも基本誰もいない。いるのは離れたくないと嘆く恋人ぐらいだろう。
なぜならスリザリンは貴族出身者が多く、クリスマスだってパーティや何やらで忙しいのだ。
その忙しい中、僕はどうしても家には帰りたくなかった。

セオドールたちとの相部屋に入り、ベッドの上で計画を立てる。
宿題は昼にやったからしない。


「まーずーは」


ザビニだな。ベッドの下や引き出しの中を探り、例のブツを探す。


「お、あった」


えろ本である。

彼は父親がもう何人も変わっているらしく、そういう性事情には同世代でも人一倍あれだ。あれ。
母親がルーズな人らしい。
僕はまだ11歳なのでいりませーん。

でも彼が読んでいるところを見たことがないな。
もしかすると父親から押し付けられたのかもしれない。


「インセデンィオ」


ボッと音が響く。

勿論一年では習わない呪文だが、ブラックの英才教育をなめてもらっては困る。
一応大まかなら五年生くらいの呪文まで知っている。
使えるかどうかは呪文によるけど。

火はなんかかっこいいから好き。


次は、ドラコとセオドールの日記探し出しだ。
ドラコの古い日記を発見。
鍵がかかっているがこれはもう授業で習った範囲である。


「アロホモラ」


カチッと音がして、日記が開いた。
開いてみると、来る日も来る日もポッターポッター。
ちょっと嫌になってきた。

僕は日記を閉じ、セオドールのを探し始めた。

しかし探しても探してもない。
面白くないやつめ。


僕は諦めてベッドに飛び込み、まぶたを閉じた。
シャワーは……明日でいいや。

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あんころころもち(プロフ) - 風見ツクヨさん» コメントありがとうございます!読みやすさの自信が全くなかったので、そう言っていただけるととても嬉しいです。 ブラックくんは私の性癖をどうにか詰め込ませていただきました…!誤字のご報告もありがとうございます!訂正させていただきます! (2021年3月13日 0時) (レス) id: 1bdb7e36df (このIDを非表示/違反報告)
風見ツクヨ(プロフ) - はー、好き。好きすぎる。読みやすいしブラックくん可愛すぎかよ。あ、七限目のところ「〜に」が「をに」になっていますよ。 (2021年3月12日 23時) (レス) id: 4051fdcb81 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あんころころもち x他1人 | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年4月11日 22時

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