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麗音はふと、物吉と太鼓鐘の兄・亀甲が見当たらないことに気付いた。
(貞宗って、もう1人いたよね・・・?)
彼は、ソハヤたちがいる部屋で話を聞くことにした。
「客だにゃ」
「聞きたいことがあるんだけど」
「何ですかな?」
「貞宗って、もう1人いたよね?その子が見当たらないんだけど・・・どこにいるかわかる?」
「亀甲のことか?」
麗音は頷いた。
「あいつなら折れたにゃ」
「えっ・・・?」
「あいつは審神者に折られた。しかも、物吉と太鼓鐘の目の前でな。あいつ・・・亀甲は、弟達を庇って、水攻め・湯攻めの両方を受け、さらに暴力も受けた。いつも、「やるなら自分にしてくれ、そのかわり、弟達には手を出さないで」と頼んでいた。それで・・・」
麗音は下を向いて唇を噛みしめた。
「なんで僕は、助けられなかったんだろう?」
「あんたのせいじゃない。あれはあいつ自身がそう望んだ。そんな気にやむ事じゃねぇよ」
「だからって・・・」
その場にしばらく沈黙が流れた。
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作者名:袖の雪 | 作成日時:2018年8月10日 21時