【d!】新人の先輩！？【男主】 (ページ5)

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ここまでしおらしい声は何年ぶりに聞くだろうかというレベルの声で念を押されるが朗らかに『ほんまほんま。余裕やって』と返す。なんとか説得出来ただろうか。これ以上何か言われる前に話題の転換を試みる。

『……ところで、なんで電話したん？まさかこんな事の為だけにわざわざ電話したんとちゃうやろ？』

？｢ああ、そうだな………そう言えばお前今、''余裕''って、言ったよな？｣

『え…………う、うん………』

電話の向こう側の雰囲気が何やら怪しく変化する。頭の中で喧しく鳴り響く警報音。俺はこの声を知っている。これは………

？｢近々アイツの体調も回復する。……そしたらお前、表に出ろ｣

『……………は？』

……これは、そう。例えば、初めて動画を投稿しようと言いだしたあの日のように

gr｢最後の新人も出て1年経った。今度こそは逃がさないゾ？ A──

───今度はお前が【我々】の仲間になる番だ｣

とんだ悪巧みをしている時の声だ。

pips………pips…………

『……………えっ』

オリンピックが開催する直前の春。俺は彼のこの一言によって彼らの仲間入りを果たすことになる。

目の前で光るパソコンの、開きっぱなしのウィンドウから流れる軽快な曲。その中で動くゲームの録画画面。

巷で有名な実況者。○○の主役は我々だ!

その最古参裏方にして新メンバーであるAことトルテの、始まりである。

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こんにちは、作者です。これがほんとのプロローグってやつです。毎日更新とまでは行きませんが、完走できるよう頑張っていきたいです。よろしくお願いします！