【d!】新人の先輩！？【男主】 (ページ4)

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Krieg:2 ページ4

side:you

『え？いや……別にそんな困ってないよ？確かに全体的に見れば動画の数は増えたけどさ。代わりに他の人たちが編集とか受け持ってくれるようになったし。』

会社終わって、電車に乗って、家に帰って。さぁ疲れたなぁ、寝ようかなぁ、なんて考えながら風呂を沸かしていたら電話がきた。見知ったその名前を見てすぐさま通話ボタンを押す。

会話の内容は近況報告と、後はとある趣味に関する事について。

？｢だがなぁ……それでも負担はお前が1番大きいだろう？最近身体壊し気味なアイツの分も受け持ってるって聞いたぞ｣

『え？うそ、チクられた？言わないでって言っといたんやけどな……』

大袈裟な俺の嘆きに電話の相手はハハ、と笑いながら、実は割と拗ねている俺に｢仕方ないだろう｣と返す。

？｢そりゃ、アイツも心配なんだろうな。俺にポロッと漏らすくらいには……まあ、アイツも甘えみたいなもんもあったから、結局はお前に任せてしまったんだろうが………｣

途中からは真面目に心配そうな声で言うものだから、俺も少しだけ申し訳なく思ってしまった。

……アイツは幼なじみの中でも1番の努力家で、1人で抱え込むタイプだったから、頼られた事に調子に乗っていたのかもしれない。結局アイツの担当分を全部引き受けてしまったから、余計に心配させてしまったんだろう。

これ以上アイツの心労を増やすわけには行かないので、なんとか電話越しの彼を説得出来ないかと思いながら口を開く。

『まあ、俺は表には出てないから。スケジュールも立ててやってるし、全然無理なんてしてへんよ？増えても全盛期よかましやって』

？｢………ほんまか？｣