恋人兼弟が無防備過ぎる件について(兄シル)

馬鹿なんじゃねーの… ページ43

シルクside

『お前、ベロちゅー好きなんだ？』




「………は？」




そりゃまあ嫌いでは無いけど、




なんで兄貴じゃなくて俺が好きなんだろう。




普通に今求めてたのは兄貴だろ？




「俺じゃなくて兄貴が…




『だって、俺と攻め方が同じだから。』




俺はそこまでやんねぇけどな、と




くくくっ、と笑う兄貴を見て




初めて気付いた。




途端、顔が熱いくらい赤くなる。




そう言えば、




自分の知っている手順でやっていたが、




真逆兄貴の真似だったとは…




思わず顔を腕で隠した。




『おい、顔隠すな、』




「嫌だ！絶対俺を馬鹿にして笑うだろ！！」




悔しくて、恥ずかしくて、




穴があったら入りたい位なのに




『諒』




優しく、でも力の篭もった声で




名前を呼ばれてしまう。




そんなの、断れないだろ…




お前の可愛い顔、見せろよ、




なんて、




俺はゆっくり腕を外して




兄貴と目を合わす。




『諒、お前から攻めてくれるんだろ？




今からそんなグズグズで大丈夫か？』




くっそ…！！やっぱり馬鹿にしてる…！！




「余裕あるのも今の内だから、」




もう怒った。




俺が明日勃たなくなるまで




搾り取ってやるよ。

全然足りねぇ→←俺様何様警察署長様

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