恋人兼弟が無防備過ぎる件について(兄シル)

嘘だろ？大失敗 ページ29

シルクside

イヤホンもカメラもバレて、




オマケに腕を捕まれ、上に乗られている。




作戦は今日一の大失敗に終わったのだ。




しかも、ドッキリでは無いと言う。




全く頭が追いつかない俺だが、




体も手も動かせないのがどれ程不利かだけは




嫌なほど理解していた。




途端、兄貴の唇が押し当てられる。




「！！」




な、長ｯｯ…！！




息苦しさに顔を背ければ




耳を啄まれるし、




仕舞いには顎を捕まれ、




口内を貪られる始末だ。




「ちょ…！！止め…！！」




自分の口から漏れる




艶かしい声が嫌で、




静止を試みるものの




止まってくれる気配は無い。




声を止めようと、唇を噛み締めた。




『歯型残ったら余計目立つぞ。』




と、再び唇を付けられ、




開きたくない口を開いてしまう。




クソっ…なんでこんなに上手いんだよ…！！




すると何故か考えている事がバレたらしい。




『何でだと思う？』




「………彼女との経験が豊富だから。」




驚きながらも思った事を素直に伝えると、




淡々とした口調で応えてくる。




『残念。




正解は、お前が好きなとこは全部知ってるから。』




と、再び接吻が始まった時、




獲物にされているのだろう、と思った。




逃げなければ、、、喰われる。

いただきまーす→←残念、大成功。

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