恋人兼弟が無防備過ぎる件について(兄シル)

予備調査 ページ24

兄クside

風呂を先に上がった俺は




ソファに座っていた。




勝利が決まったからって




くつろぐ訳じゃない。




あいつはそう簡単に策にハマってくれないだろう。




だから俺も策を練っておくのだ。




諒を襲うことは大前提として、




どうやって襲うかだ。




アイツはとにかくYouTubeを意識するやつ。




恐らくカメラは仕掛けられるだろう。




そして、カメラを仕掛けられると、




あまり宜しくない行為は出来ない筈。




まずカメラを止めるところから始めよう。




それからは簡単だな。




あとは今のうちに部屋を確認しておくべきか。




理由は今と違うところを探せば、




カメラが見つかりやすくなるからだ。




アイツは何気に勘がいいし、




野性的な所もある。




あいつの動体視力のことは




俺が1番よく知ってる。




侮れない奴だし、器用に交わすことだって




難なくこなすだろう。




俺は頭にかけてあったタオルを




肩に掛け直し、




諒の部屋に向かった。









行ける。




部屋の様子は大体覚えた。




机の上に何が乗っていたかなど、




それっぽい所もきちんと見た。




部屋を出ようとしたところで




諒が風呂を出る音が聞こえたので、




リビングに戻った。

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