恋人兼弟が無防備過ぎる件について(兄シル)

俺様天才 ページ16

シルクside

作戦をこれ以上潰されては




兄貴の思うつぼだ。




何を考えているか、いや、




何を企んでいるか全く予想が付かない。




しかし裏をかけば、




作戦を練る兄貴の頭を




使えなくすれば俺の勝ち、ということだ。




何を使うかは決まっている。




当然アルコールだ。




俺の特技を生かした戦場で




ハンデを付ければ勝てなくもない。




作戦はこうだ。




1.兄貴に動画に出て欲しいと頼む。




2.『スマブラ、シルクに勝てるまで終われません』




をセカンダリに上げる。




3.兄貴は俺にスマブラで勝ったことが無い。




4.終われない=お酒を飲み続けなければいけない




5.酔っ払って寝落ちor撃沈




6.そのまま布団を敷いて寝かす。




7.兄貴はドッキリを掛けられずに1夜明かす




これが成功すれば俺の逆転勝利。




プロに勝った実力をお見舞いしてやるぜ…！！




会計を兄と共に済ませ、2人で家に帰る。




さっそく動画に出てもらう為の許可を…




『は？嫌だけど。』









「……………」




ここでへし折られたら作戦は失敗に終わる。




ここで聞き方を変えてみるか。





「なんで？セカンダリだから




気ィ使わなくて良いんだぜ？




俺としても毎日投稿目標にしてるから




ぜひそうして貰いたいんだけど。」




何が気に食わないのか…




『緊張とかの問題じゃなくてさ、




お前が勝ちやすい状況で




勝負を引き受けるのが嫌だって




言ったんだよ。』




………ちっ、そう簡単には騙されてくれねぇか。

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