【HQ】自称Sランクの魔法使いがCランクにいる件について

劣等生３８ ページ40

宮治side

俺はいまめっちゃ腹立っとる。なんでかって？そんなん決まっとるやろ。俺が腹を立てとる張本人の角名が嫌そうな顔をしながらこっちに帰ってきた。


角「怒ってる？」

侑「怒っとらん。腹立っとるだけや」

角「それ怒ってるのも同じだけど…」

治「そりゃそうやろ。柊の方に教えをこいに行くなんて普通考えられんやろ」


俺が怒っとる理由は表ではそう言う事にしている。でもほんとはちゃう。柊と楽しそうに話しとる角名がうらやましかっただけや。半分嫉妬みたいなもんや。俺だって柊とあんな風に話してみたい。やけど、俺も柊も二つの勢力の跡取りの立場になっとる。それにこの二つの勢力はめっちゃ仲悪い。お互いにお互いを憎み合っとる。最近思ったんやけどそんなに憎み合っても何も解決せえへんのやないかって。

ちょっと俺の話をしようか。いや、やっぱやめよう。また機会があったら話そうと思う。あぁ、でも１つだけ話そうか。俺は柊の事が好きや。めっちゃ。赤葦が婚約している相手やって言うのは知っとった。でもこの学校に入って初めて柊とあった。あれは多分入学式の生徒代表の言葉やったかな？生徒代表の挨拶は筆記試験でトップの人がするのが恒例やったから柊は筆記試験トップで通過したってゆうことや。その時にステージ上に立って挨拶をしている柊をみてただただ息をのんだ。最初に思ったのは「きれいやなぁ…」やった。そんで次に感じた印象は危うい感じがした。誰かが守っとらんと壊れてしまいそうな、そんな危うさがあった。まぁ、なんや。つまり俺は柊に一目惚れしたんや。やけどそんな事をツムにゆうたら絶対喧嘩になるのはわかっとった。なんでよりによって敵側の跡取りの奴を好きになったんやって。だから俺は柊に対する好意は隠した。その代わりに俺は柊の事が嫌いな事にした。
まぁ、こんなもんやな俺の惚れ話は。そうそう俺な、赤葦と柊が婚約解消になったのを聞いた時は発狂するんやないかってくらいうれしかったで。

んで、現在に至る。あぁ、ええな、角名は。俺も柊と少しでもでもええからくだらない話をしたい。


角「治？聞いてる」

治「あ？あぁ…すまん。全然聞いとらんかった」

銀「珍しいな。治が食べ物の話を聞いてなかったなんて」

侑「サムは頭ん中食いもんのことしか考えとらん奴やからな。他の事には頭が回らんのやろ」

治「何やツム、人でなしに言われとうないわ」

侑「何やサム、やるんか」

銀・角(うわっ、これ喧嘩になるやつだ)

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