～花ざかりの君たちへ～☆2☆ (ページ22)

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60話ページ22

私は夕飯を食べず部屋でベッドで本を読んで過ごしていた

下手に食堂に行って泉と中津と会ったらやだしてか会うし

コンコン

『どーぞー』

ドアが開くと南がパンを片手に立っていた

『どうしたの？入りなよ』

南は黙って私の隣に座る

南「A」

『ん？』

南は私の耳に髪をかけ、キスする態勢になった

段々私と南の唇が近づき目を閉じた

だが、一向に唇に感触がなく目を開けたら南はとっくに離れていた

南「Aはさ、オレと付き合えてよかった？」

『うん私は幸せだよどうしたの？』

南は私の顔をチラッと見て私の頬に手を乗せる

南「んな嘘笑顔すんなよバレバレだっての」

自分でも気づかないうちに似せ笑顔を貼り付けていたのか…

しかも南に見られたしな…………

南「オレらさ、少し距離おいたほうが良い気がすんだよ」

『え…？』

南「いや、別れるとかじゃなくてさお前の気持ちに整理をつけるというか…

オレはいつまでも待ってるからよ！

勿論、別れはしねぇ！てかヤダからな！」

『南……』

南は優しく微笑みながら私を引き寄せた

南「焦んなよ？__________オレは待ってるから」

耳元でそう囁かれる

『……ありがと…』

南はそっと私を離して持っていたパンを差し出してきた

南「ほら、食え！そんな細いんだから一食でも抜いたらもっとガリガリになるぞ？」

『細くないし……』

パンを受け取り口に放り込む

南「じゃあな」

私の額にキスをして南は部屋を出て行った

『ありがと…南……』

南からもらったパンを食べ切り、そのまま寝てしまった