～花ざかりの君たちへ～☆2☆ (ページ16)

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55話ページ16

テキトーにブラブラしてたらグラウンドに誰かがいるのに気付いた

『泉………？』

そこには汗を流しながら真剣な表情で練習してる泉がいた

近くにあった自販機でスポドリを買い泉の方へ歩いた

『お疲れ』

泉「A………どうしたんだ？」

『ヒマだったから来てみたホイ差し入れ』

泉にスポドリを投げた

泉「サンキュ」

『随分とがんばるね』

ベンチに座りながら話した

泉「前、芦屋にカッコ悪いとこ見せたしな」

『夏休みの？』

夏休みの合宿の時泉はまた陸上部に入りたくて陸上部員に土下座したと聞いた

泉「あぁ………」

『その時行けなくてゴメンね』

泉「来ない方が良かったよお前にまでそんなとこ見られたくないし」

『芦屋だけ来たの？』

泉「あいつ、抜け出してまで来てくれたんだよ」

泉は微笑みながら嬉しそうに話した

ほら………やっぱり…キミはその人のこと話してる時…………気付いてないと思うけど………

すごく楽しそうだよ？………

キミが隣にいるのは当たり前だったのに………

今はそれが珍しくなっちゃったよ………

なんでだろう？………いつからこの差は開いたんだろう？

何が………何がきっかけで開いたんだろう？

いつも………困ってる時に助けてくれたキミ

初めて私を頼ってくれたキミ

そっか………今まで誤魔化してきたけど………

私はそんなキミが………

大好きだったんだね