見つけた記憶 ページ11
︰
︰
︰
ももさんへ
桜が咲く季節になりましたね。
今年も、煉獄さんとお花見行かれるんですか?
蝶屋敷にも遊びに来てくださいね。
__胡蝶しのぶ
︰
︰
︰
胡蝶しのぶ?
この頃、やっと顔と名前が一致した人だ。
凄く、美人で、いつも笑顔。
そういえば、私が目覚めてから何度か部屋に来ていた。
でも、なんで?
"ももさんへ"
そこへ、目がいく。
私の、名前。
"煉獄さんとお花見、今年も行かれるんですか"
__そんな話、私は知らない。
"蝶屋敷にも遊びに来てくださいね" ?
__私が、今いるのが、蝶屋敷だ。
"桜の咲く季節になりましたね" ?
__いいや、違う。今は、秋だ。
全てが違う。
ということは、私が記憶を失う前のもの?
それか、名前が同じだけどちがう人?
記憶を失う前、私と胡蝶さんはどんな関係だったのだろう。
同じくらいの年齢なのは分かるが、私は記憶を失ってから、胡蝶さんと話したことはない。
もしかしたら、話したのかな?
私が馬鹿だから、また忘れてしまっただけ?
…
(考えても、無駄だ。)
本人に、聞いてみるしか無いのだろう。
そう思い、私は胡蝶さんを探した。
見つけた、手紙を持って。
13人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ベリコ | 作成日時:2021年3月10日 20時