第49話 ページ21
乱歩side
事件現場にいてもなにもできなかった僕はなにもなしに探偵社に戻るわけにも行かず、しかし事件を解決できたわけでもなく、ただボーッとして、探偵者の近くの公園のベンチに座っていた。
「名探偵、かぁ」
名探偵。それは社長であり、僕の恩人でもある福沢さんに言われた言葉。
実際僕の存在はあの人のおかげであると言っても過言ではないのだ。
でも今や名探偵としての異能力が使えない僕なんてただの五月蝿い案山子と同じような存在だ。
ましてや、Aが心配で敦くんとの会話が耳に入り、つい職業柄でつけていったのにもかかわらず結局はなにもできなかったのだ。
この間もそうだ。僕が連続殺人事件の時に異能力を使おうと思った瞬間、考えが頭のなかにでまとまったと思った瞬間、まるで誰かが僕の頭のなかをぐるぐるとかき回したり引っこ抜いたりする感覚がして___
その瞬間、僕の頭のなかに一つの考えが浮かんだ。
……もしかしたら、僕は記憶操作系の異能力を何者かに使われたのでは…?
そうすれば色々と辻褄も合う。
そうだ。きっとそうにちがいない。
そしてこの異能力を持つ人は…
…恐らく例の殺人事件の犯人、または何らかの関係を持っていると見た。
僕は頭のなかに考えをまとめ終えると、今までよりも一番と言えるほどの早さで探偵社に向かった。
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ラビ子様は画面の中の人と恋に落ちました - 敦くんの為ならなんでも聞くわ!!!!いやもう愛してます存在だけで殺されるふぉぉぉ(浄化音 (2018年5月25日 23時) (レス) id: 26c56df26a (このIDを非表示/違反報告)
ケイチョウ(プロフ) - 乱歩ルート期待の敦くんの妹いさん» コメントありがとうございます!!!!ひいいいすみません…自分でもわかっているので…次回から乱歩さんもっと登場させます!!! (2018年5月25日 12時) (レス) id: 23953c7ad8 (このIDを非表示/違反報告)
乱歩ルート期待の敦くんの妹い - 乱歩さん要素が足りない…もっとぐへへへへってしたいのに乱歩さん要素が足りない…乱歩萌えが足りない…至急乱歩萌えの補充をお願いしますッッ!! (2018年5月23日 21時) (レス) id: 4a14a6da47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ケイチョウ | 作成日時:2017年7月18日 19時