【QK】尊敬から始まる恋【fkr】 (ページ9)

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09話ページ9

―you side―

あっという間に一週間が過ぎて、今日はもう福良さんとランチに行く日
正直土曜日が楽しみすぎて集中できなかったけど、まぁ最初の方は授業も難しくないしよっぽど大丈夫でしょ

和食でも大丈夫か聞かれたから多分和食屋さんなんだろうけど…どこいくんだろ
というか二人で行って迷子にならないかな()

今日は折角のお誘いだから少しだけ服装やメイクにも気を遣った
服はオレンジ系メインの小花柄をした白のワンピースに白のカーディガン
メイクはいつもより少しだけ綺麗めに見えるようにした

「さてと、そろそろ集合場所まで行こうかな」

集合場所である駅前まで行くと、身長の高いカジュアルな服装をした福良さんを見つける

「すみません、お待たせしましたか？」

fkr「そんな事ないですよ。今日はありがとうございます」

「こちらこそありがとうございます！実は今日結構楽しみにしてたんです」

そう言って微笑むと福良さんが「僕もです」と微笑み返してくれた

fkr「では行きましょうか」

福良さんがスマホを片手に目的地まで案内してくれるのを微笑ましいと思ってしまう()
目的地は少しお高めに見える和食屋さんで

「え、ここですか？」

fkr「はい・・・こういう雰囲気の所は苦手でしたか？」

「いや、そういうわけではないんですけど・・・お値段張りそうだなぁと思ってしまって」

fkr「ここ外見はちょっと敷板高そうなんですけど、全然そんな事ないんですよ。それに今日は僕が払うつもりなので気にせず召し上がってください」

「いやいや！それは流石に申し訳ないですよ！」

fkr「でもそうでないとお礼になりませんから」

福良さんはクスクスと笑うと私をエスコートするかのように自然に店内に入り、そのまま個室へ通される

ビクビクしながらメニューを広げると、思っていたよりもリーズナブルな価格で定食が並んでいる
まじか、この店舗でこの値段は結構詐欺レベルじゃない？

そんな私の心を読み取ったのか福良さんはクスクス笑いながら「注文はどうしますか？」と聞いてくる

「んー、鰆の定食にしようかな」

fkr「旬ですもんね。僕も同じのにしようかな」

注文して暫くすると定食が届き談笑しながら食べ進めていく
…ん？福良さん野菜が減ってないけど苦手なのかな

fkr「あ、そうだこの後ってお時間ありますか？」

「空いてますよー」

fkr「じゃあもし良ければこの後少しだけ付き合ってもらえませんか？」