06話 ページ6
―you side―
「じゃあ、お言葉に甘えますね」
fkr「はい！改めまして、福良拳と申します」
「AAと申します。よろしくお願いします」
fkr「はい、よろしくお願いします」
LINEを追加すると当たり前だけど「福良拳」の文字がそこにはあるわけで
…なんか照れるな
「それにしても良かったんですか？私一応貴方たちのファンなんですが…」
fkr「ファンの前に僕の恩人ですから、いいに決まってますよ」
続けて「でも、悪いことには使わないでくださいね？」と冗談交じりに言うものだから私は全力で首を縦に振る事になる
「もちろんですとも！…では私はこれで失礼しますね」
fkr「ｸｽｸｽ、はい今日は本当にありがとうございました。また連絡しますね」
ふくらさんと会釈を交わして自宅へと足を運ぶ
―in 自宅―
「あれ、私服屋さんも本屋さんも探してすらないな」
まいっか
そんな事より今日は吃驚したな
まさかふくらさんと会ってLINEまで交換するなんて誰も予想できんだろ…
時間は…まだ3時か
今日は家にある本でも読もうかな
1人暮らしをするにあたって、本は結構置いてきた
実家には私の書斎？書庫？ができるくらい本を与えてもらったけど、もうほとんど覚えちゃってたから、持ってきたのはまだ暗唱できない奴だけ
私の取柄なんて記憶力くらいなのになんで方向感覚には作用されないんだろ
そんな事を思いながら今日はラノベの気分だったので作品一塊を手に取り、飲み物を用意した
「明日は入学式だし早めに寝なきゃな」
そんなことを言いながら本を読んでいると気が付いたらソファで寝てしまっていた
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作者名：おだんご | 作成日時：2021年8月18日 3時
