【QK】尊敬から始まる恋【fkr】 (ページ5)

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05話ページ5

―you side―

…笑顔が素敵な人だな

ついその表情に見入って立ち止まってしまう

fkr「どうかしましたか？」

すると彼…福良さんが心配そうにこちらを見てきた

まずい何か言い訳しないと失礼すぎる

「あぁいえ、ただ笑顔が素敵だなと…あ、いや、えっと、あの」

ああぁぁ…口に出すつもりはなかったのに

私が慌てて弁解しようとすると福良さんはクスリと笑って

fkr「ありがとうございます、嬉しいです」

と言ってくれた

優しい人で助かった…変な奴だと思われたらどうしようかと…

私が曖昧な笑顔を浮かべていると、福良さんは何か思いついたように立ち止まった

fkr「もし宜しければですが、僕たちの活動について意見とかいただけませんか？」

生の声を聴けるまたとない機会ですので、とふくらさんは続ける

「私なんかの意見で良いんですか？」

fkr「はいもちろん。寧ろ聴かせていただけるならいくらでも教えてほしいです」

それからは私の意見…というより感想を沢山話した
あれもこれもと話しているうちに目的地の近くまでついてしまった

「私ばっかり話してて申し訳ないです」

fkr「いえいえ、参考になる意見ばかりでとてもありがたかったですよ。特に心理学的観点からの意見は次の動画から実践していきたいです」

「そんな…お役に立てたなら良かったです」

もうついちゃう…これだけは伝えたいな

「あの…私ふくらさんの動画編集がとても好きなんです。最近見様見真似で編集作業をやってみてるのですが、やっぱり難しくて。尊敬しています」

そういうと彼の瞳が驚きと…何か企むかのようにきらりと光った気がした
でも見直しても普通に笑顔だし、気のせいかなー

fkr「そうなんですか？とても嬉しいです。なんだか照れますね」

「あはは、いきなりすみません…あ、目的地ここですかね？」

ついた先はこの住宅街のなかでも大きなマンションだった
もしかしてここって会社か…？さすがに聞くのは失礼かな

fkr「本当にありがとうございました」

「いえ！お役に立てて何よりです！では私はこれで」

fkr「待ってください。もしよければ連絡先を教えていただけませんか？お礼をさせてください」

……ん？

「いやいやいや！流石に申し訳ないですよ！」

fkr「いえ、お礼させてほしいんです」

んんんんーどうしよう…でも引いてくれなそうだしな