第二の人生87 ページ37
「…そんで、お前そこに行くのか？」
エースさんは俺が持っていた手紙とビブルカードを取り上げて俺にそう質問してくる。
俺は手紙とビブルカードを恨むように睨みつけてため息を零してから『まぁそうです』と言った。
その答えをあまり気にくわないのか、彼はぶっきらぼうに「そーかよ」と返してベッドから降り、コート掛けにかけてある俺の荷物を持ってくる。
俺は『ありがとうございます』と一言お礼を言ってフードを被りショルダーバッグを肩にかけ、ペンダントを首にかけ、短刀を左腰につけて部屋を出た。
手紙とビブルカードは封筒に入れてショルダーバックにしまい、俺は父さんと母さんに『少し出かけに行ってきます』と言う。
母さんは「いってらっしゃい」と言ってくれ、父さんは「早く帰ってくるんだぞ」と笑いながら言ってくれた。しかしその言葉は父さんに言いたいと思ったのは俺だけではないはずだ。
「お前の船なら42番グローブのところにある。気を付けて行ってこい」
『…ありがとう、父さん』
『行ってきます』と言えば「いってらっしゃい」と返ってきたことに少し感動したが俺はそれを抑え、少し微笑んで半分開いていたドアを全開にして家を出た。
俺はエースさんをペンダントに入れ、42番グローブの方へと進んでいく。
プワプワと登るシャボンの音だけが辺りに広がり、気配は分かりやすい状況になっている。
(……それに気付いてんのかねぇ…？そこの奴らは)
また人攫いか、と面倒くさそうにため息をついて一瞬、わざと足を止めれば彼らはしめた、とでも思ったのだろうか。
ダダダダッと足音がこちらに近づいてくる。
本当に馬鹿だなぁ…そう思うと自然と口角は上に上がり彼の方へと振り向く。
顔を出した彼らはそれを見て「ヒィッ」と声を上げて怯んだがそれでもこちらに向かってきた。
(…本当に、馬鹿だよなぁ……？)
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幻想郷の神になってみたい(プロフ) - ラルクくんさん» 返信が遅くなってしまい申し訳ありません。面白いと言っていただけて何よりです！これからも主人公さんは不本意だけれど色んな人と関わっていきます！夏休みに入ったので更新速度を出来るだけあげて頑張ります！ (2016年8月9日 23時) (
レス) id: 320209cd0b (このIDを非表示/違反報告)
幻想郷の神になってみたい(プロフ) - エレインさん» 返信が遅くなってしまい申し訳ありません。キングさんの事は大丈夫です！気にしていませんから。応援ありがとうございます！ (2016年8月9日 23時) (レス) id: 320209cd0b (このIDを非表示/違反報告)
ラルクくん - 一気に見てしまいました！！凄く面白いです！主人公の性格も僕好みでした！これからどうなっていくのかめっちゃ気になります！いろんな人との絡みが楽しみです( ^ω^ )更新楽しみにしてます（´-`） (2016年8月7日 20時) (レス) id: 404b8afc24 (このIDを非表示/違反報告)
エレイン - 私の兄貴(キング)が意味不明なことを書いてしまいすいませんでした。 更新頑張ってください。応援してます。 (2016年7月30日 21時) (レス) id: b8676a81ac (このIDを非表示/違反報告)
幻想郷の神になってみたい(プロフ) - キングさん» 成る程分かりました。気にしないでください！ (2016年7月26日 13時) (レス) id: 320209cd0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：幻想郷の神になってみたい x他1人
作成日時：2016年7月14日 18時
