第二の人生75 ページ25
「センパイ！早く来てくださいっす！」
「騎頼〜早くして！」
「きーちゃん、早くおいで」
煩い。
そう思って目を開けたらそこは一面真っ白な世界だった。
何処かで聞いたことのある声だな、と思って辺りを見回すと友達がいた。
親も、いた。
早く早く、おいでおいで、と俺を呼んでいた。
思わずそちらに行こうと足を一歩踏み出そうとするが俺は思い出した。
“弥月騎頼”は死んだのだ。
それなのに彼奴らは俺を呼んでいる。
これは一体どういうことなのだろうか、なんて困った様に下に目線を移したら声を止んだ。
「…どうしたの？早くおいでよ」
「早く来ないんすか」
「…ねぇ、お願い……早く来て」
本当に一体なんなんだと俺は少し腹が立って一歩大きくダンっと踏み出して彼奴らを真っ直ぐ見つめる。
『…俺は、俺は！“弥月騎頼”じゃない！俺の名前はアイザック・Aだ‼』
俺がこう叫んだら友達や親は目を点にして驚き、そしてその形は段々と原型をとどめていない何だが恐ろしい姿になってしまった。
黒く、何の形だったのかすら分からなくなったそれはずっとずっと「おいで」と俺を呼び続けている。
(…本当、一体何なんだ)
俺はペタペタと触られたり、掴まれたりされているが危害を加えようという意思はなさそうなのであまりこれを気にせず目を瞑った。
「…あ、起きた……大丈夫か？」
『…すみません、此処は？』
目をうっすら開けたら横にいたシャチさんが声をかけてくれた。
どうやら、気絶して悪夢を見ていたらしい。
そして此処はハートの海賊団の船の上で、今ルフィさんは手術の真っ最中だとか。
俺の場合傷はまったくなく、体力消耗と心労による気絶だったらしく、こうやってご丁寧に毛布までかけてソファに寝かされていたらしい。
『ありがとうございます』と言って俺はソファから降りて外景色が見えるドアへと近づいていく。
シャチさんはそれを止めようとしないので外に出ても大丈夫ということだろう。
ガチャとドアを開ければルスカイナ島の地面が見えた。
俺は少し戸惑ったが意を決して船から飛び降り、無事砂浜に着地する。
(…あ、あの人って……)
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幻想郷の神になってみたい(プロフ) - ラルクくんさん» 返信が遅くなってしまい申し訳ありません。面白いと言っていただけて何よりです！これからも主人公さんは不本意だけれど色んな人と関わっていきます！夏休みに入ったので更新速度を出来るだけあげて頑張ります！ (2016年8月9日 23時) (
レス) id: 320209cd0b (このIDを非表示/違反報告)
幻想郷の神になってみたい(プロフ) - エレインさん» 返信が遅くなってしまい申し訳ありません。キングさんの事は大丈夫です！気にしていませんから。応援ありがとうございます！ (2016年8月9日 23時) (レス) id: 320209cd0b (このIDを非表示/違反報告)
ラルクくん - 一気に見てしまいました！！凄く面白いです！主人公の性格も僕好みでした！これからどうなっていくのかめっちゃ気になります！いろんな人との絡みが楽しみです( ^ω^ )更新楽しみにしてます（´-`） (2016年8月7日 20時) (レス) id: 404b8afc24 (このIDを非表示/違反報告)
エレイン - 私の兄貴(キング)が意味不明なことを書いてしまいすいませんでした。 更新頑張ってください。応援してます。 (2016年7月30日 21時) (レス) id: b8676a81ac (このIDを非表示/違反報告)
幻想郷の神になってみたい(プロフ) - キングさん» 成る程分かりました。気にしないでください！ (2016年7月26日 13時) (レス) id: 320209cd0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：幻想郷の神になってみたい x他1人
作成日時：2016年7月14日 18時
