転トリ少女は傍観者として生きたいようで

１３話 ページ14

そして、なんとか無事に卵を獲れた俺達。






A「ﾊｧ…ﾊｧ…」






そ、走馬灯が見えた気がした…





自分で落ちたならともかく、引っ張られて落ちるとなると別だ。






キリ『お疲れー、きっと帰ってくるって信じてたぜ。

あ、俺の分も獲ってきてくれたか？』



A「お前はな…まあ、獲ってきたけど…」






スッ、と 目の前に２つの卵を出した。






キリ『マジで獲ってきたのか…』←



A「冗談だったのか…」←



キリ『お前は俺をなんだと思ってるんだよ』






それはもちろん…






A「悪魔と鬼から生まれた非情な狼。」






俺は即答で言った。






キリ『そんなに褒めるなよ…照れるだろ///』←



A「褒めてないし！てか、なに顔染めてんの!?すっごいムカつくんですが!?」






と、言い合いをしていると…






メンチ「できたわよー！こっちが市販のゆで卵、こっちがクモワシのゆで卵。

さあ、比べてみて」






ゆで卵が出来たらしい。






キリ『おっ、出来たらしいぜ!!』


A「だな」







そして、二種類のゆで卵を食べ比べてみたがクモワシの卵は想像以上に絶品だった。






ふとゴンの方を見るとトードーさんにクモワシのゆで卵をあげていた。




やっぱりいい子だとしみじみ思った。

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