一話 ページ2
朝。
ヨコハマを裏から牛耳るポートマフィアが所有するビルの最上階のある一室。
そこには、ひとりの和風美人とポートマフィアが長、森鴎外が長いテーブルを二人だけで囲み紅茶を嗜んでいた。
「そういえば、最近海外組織から法外な額の懸賞金付きで依頼が来たのだよ」
その指揮を君にお願いしようと思ってねと男性が言った。
「それはどんな依頼ですか?」
「それが最近こちらを騒がせている虎の捕獲だそうだよ。なんでもその虎は異能力者らしいのだよ」
「なるほど、さしづめ“人虎”の捕獲ということですか」
「そう言うことになるね。岡本くんお願いできるかな?」
「愚問ですね。一幹部が首領の命令を聞かないわけないでしょう?」
「確かにそうだね、ではお願いするよ。実行は既に芥川くんと樋口くんに頼んでいるから好きに使うといい」
「それでは早速始めます、資料は・・・」
そう言って女性は椅子を引き、立ち上がった。
「大丈夫、いつも通りもう君の部下に届けてある」
「ありがとうございます。それでは御前を失礼いたします」
そう言って女性は部屋を出て行った。
部屋を出てすぐ、女性は懐から携帯端末を取り出し、自分の部下に向けて電話を掛けた。
「もしもし零、私の執務室に樋口さんを呼んで。要件は人虎が見つかったと」
電話の奥から了解の声を聞いた女性は携帯を懐に戻し自分の執務室に向かうべく歩き出した。
彼女の名前は岡本A。
ヨコハマの暗部ポートマフィアの幹部の一人で異能力者である。
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作者名:アニメkなら猿比古押し! | 作成日時:2018年2月22日 13時