40 優香side ページ41
「16時半、新崎心穏、死亡確認。」
『…約束したじゃない!世界一になるって。。どうして。。』
私は心穏の胸に倒れ込んだ。
侍JAPANのみんなも仲間の死を目の前にして泣いていた。
『心穏。。。なんでよ。。』
心穏の遺体は病院へ運ばれ、死亡確認が正式にされた。
選手達は宿舎へ戻った。
心穏の死はニュースで報道され、日本のファンやエンゼルスのチームメイト、色々な人が悲しみにくれていた。
そして、監督は記者会見を開き経緯を説明。
私は1人、部屋にいた。
''ゆーか!俺日本代表だよ!?すごくない!?絶対世界一になるから!''
心穏との思い出が次から次へと蘇る。すると、ドアがノックされ、開けると翔平さんがいた。
「優香、大丈夫?心配になって。。」
翔平さんの顔をみて、私は涙が溢れた。
翔平さんは何も言わず抱きしめてくれた。
『私が!背中をうった時に心臓震盪を疑って注意深く見ていれば、心穏は助かったかもしれない!!私のせいで、、しおんは!!』
「優香のせいじゃない。。裕也さんもあれは想定外だと言っていた。病院の医師も。。」
『私は人の命を助けるために医者になったのに。助けられない。。』
「そんな事ない。今日、優香がいなければもっと死者はでてたよ。今日は一緒に寝よう。な?」
『はい。。』
私は翔平さんに励まされ寝ることにした。
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作者名:mimimi x他1人 | 作成日時:2023年4月6日 23時