37 優香side ページ38
俺たちは電車へ乗り込んだ。
「電車久しぶりっすね。このメンバーで世界一になる!」
心穏は早くもみんなに馴染み、話をしていた。
私は翔平さんの腕に掴まり倒れないように踏ん張っていた。
すると次の瞬間大きな音がして電車が傾いた。
『!!脱線!?』
前の車両を見ると1号車から3号車までは横転していた。
『みなさん、大丈夫です!?どこか打ったりとか!』
「…いったい。。」
『心穏!大丈夫?!背中うったの!?』
「大丈夫っす。少しぶつけただけなんで。」
しばらくして警察、消防、医師などが駆け付け、テントが張られて、選手達はそこへ避難した。
『医師の小鳥遊です。手伝います。』
私は色々な人をみた。重症の人から軽傷の人まで。
『皆さんはここで待っててください。何かあったら呼んでください。。』
みんなはそう言うと返事をしてくれ、座ったり立ったりして待っていた。
「先生!痙攣が!」
『今行きます!』
そこへ行くと、父親だろうか。その娘さんと奥さんがいた。
「先生、主人は!?」
『意識レベル300に落ちました。』
「どういうこと!?」
『………。、』
私にまた命の選択をすることが迫られた。
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作者名:mimimi x他1人 | 作成日時:2023年4月6日 23時