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3 大谷side ページ4

ー次の日ー


俺はいつも通り練習場へ来ていた。



すると、そこには小鳥遊さんがいて何か電話をしている。



『ですから、私はアメリカで救急救命医をやるつもりはないです。』



勧誘でも受けているのだろうか。。顔を険しくしながら断っていた。




『失礼します。』




話が終わり電話を切る小鳥遊さん。ため息をつき、顔をあげた。




『、、あ、おはようございます。』





「おはようございます。早いですね。電話してたんすか?」




『知り合いの日本人医師がここら辺の大学病院に救急救命医として務めててさ、人手不足だから来てくれないかって。。』




「あー。そうなんすね。てか、救急救命医ってなんすか?(笑)」




『んー。コードブルーってドラマわかる?あれだよー。』





「あー!イメージ湧きました。でも小鳥遊さん前、やってたんですよね?」




『ん。産婦人科行く前にね。でも、精神的に結構疲れちゃって、産婦人科に異動。そこでも色々あって、今スポーツドクターやってるって感じかな!』




「精神的にくるのは辛いですね。。」




『特に救急救命医はホントにコードブルーで見るような現場に結構いかされる。搬送できる人数にも限りがあるし、もう運んだところで手の施しようがない人は家族がその場にいれば説明して納得して貰うしかない。。でも、大抵家族は納得なんかしてくれない。まだ心臓も動いている。なんで運んでくれないんだって。』




『何度も何度もその家族や友人などに責められていくうちにもう疲れちゃって。。。』




「……そうなんですね。。」




『…あ!ごめんね。大谷選手にこんな重い話しちゃって。気にせず練習頑張ってください!』



「はい!ありがとうございます!」



小鳥遊先生は、何故か守りたくなるような人だなと思った。

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作者名:mimimi x他1人 | 作成日時:2023年4月6日 23時

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