幸せという名のもとに【大谷翔平】 (ページ13)

今日:31 hit、昨日:5 hit、合計:67,027 hit

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今日の試合、優香ちゃんにホームラン打つとか言っときながら打てなかった。しかも、ピッチングも最悪だ。

俺は途中交代となり、その怒りや悔しさをものにぶつけた。

「……クソ。。。」

俺はそういい左手で壁を殴った。

顔を上げるとそこには困ったような顔をした優香ちゃんがいた。俺はホームランを打てなかったことを謝る。

『全然大丈夫です。次の試合期待してますね！それより！大事な手を壁にあてちゃいけないですよ。』

そう言って優香ちゃんは俺の手を揉んだりして何も無いか確認していた。

優香ちゃんの手は小さくて可愛く、温かかった。

「…優香ちゃんは彼氏欲しいとか思わないの？」

『……私は幸せになっちゃいけない人間なので。。』

優香ちゃんは悲しそうな顔でそう答える。どういうことか聞こうとしたけど、話をそらされてしまい聞くことは出来なかった。

その日の試合は負けてしまい、次の試合こそは優香ちゃんとの約束を果たそうと心から決意した。