11 優香side ページ12
とうとう試合の日だ。私はベンチには入れないので、ベンチ裏で試合を見ていた。
エンゼルスは3-5と負けている。しかし、6回の表ワンアウト1、2塁と同点のチャンスだ。そして、次の打席は翔平さんだった。
しかし、三振と終わってしまった。
7回裏、エンゼルスの守り、ピッチャーはもちろん翔平さんだ。
『…今日、調子悪いのかな。』
なかなかストライクを取れない。2者連続フォアボールだ。
そして、ヒットを打たれ1点とられ、2、3塁のピンチ。
次の打者は三振を取れたが、次の打者にヒットを打たれまた1点取られた。
そして、翔平さんは交代となり、ベンチへさがった。
すると、大きな音がなって、ベンチ裏になにか落ちてきた。
翔平さんが降りてきておもむろにそれを拾った。
自分のプレーができずにイラついていた。そんな翔平さんははじめてみた気がする。。
「……クソ。。」
翔平さんは壁にグーパンした。
「…優香ちゃん。いたの。ごめん。ホームラン打てなくて。。」
『全然大丈夫です。次の試合期待してますね!それより!大事な手を壁にあてちゃいけないですよ。』
私は翔平さんの手をとり、突き指やなにか怪我をしていないか見た。
「…優香ちゃんはさ、彼氏欲しいとか思わないの?」
『……私は幸せになっちゃいけない人間なので。。』
「え、、どういう。。」
『…あ!ほら、チームチャンスですよ!ベンチ戻って応援しましょ!』
「う、うん。ありがとね!」
大谷さんはベンチに戻った。この日の試合は惜しくも負けてしまった。
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作者名:mimimi x他1人 | 作成日時:2023年4月6日 23時