満月の夜 ページ2
「んー。今宵は満月か。確か海賊達はクムジの船を襲うのよね？お手並み拝見っと♪」
今宵は満月――
今日の海賊達の獲物は
狩れるかしらね？
長い夜の始まり――・・・
・・・・
「おらあああ！」
「だあぁあああ！」
「おっ♪始まった始まった♪じゃあ、こちらも準備しますかね」
そう言うと少女は弓矢を手に取り、構える。 すううっと深呼吸し、集中する。
―キリリ
矢の先をクムジの兵士に向ける。 普通の人間だったらこんな所じゃ遠くて見えないし、無理だろうけど。
「生憎、私は�猊當未凌祐岫瓩犬磴覆い鵑任佑辰函�
―ビョン
一本の弓矢がクムジの兵士に当たり、戦闘不能にする。 海賊達は何所から飛んで来たのか分からず、驚いている。
「あらあら、そんなスキだらけじゃクムジの兵士にやられちゃうわよっと」
―キリリ
今度は矢を三本、弓に矢づかえ遠く強く、鋭く放つ。
その三本の内、一本が緑龍を助け、二本目が海賊の助け、三本目が薬の部屋に刺さる。
「ふぅ。これで明日は薬は阿波に流れないわね。良かった。さて、早くここから退散しないと来ちゃうわね」
「誰がだい？」
「んー？それは勿論、緑龍……」
(あれ？今、ココに居るのは私だけの筈じゃ？まさか！？)
勢い良く後ろ振り返ると、「やぁ♥️」と緑龍が手をあげてニコニコ笑っている。
「さようなら」
外套を深く被り、荷物持ってささっと去ろうとする。が。
「待って。君は？僕の名前はジェハ。君の名前が知りたい――」
手首を強く掴まれた。 私は黙る。
「お願いだ。教えてくれるまでこの手を離さない」
しばらく沈黙が続き、少女はため息をしてこう言った。
「――サナ。もう離して。痛い」
「え、あ。ごめん。また会えるかな？」
「さぁ？でも、しばらくこの町に居る予定だから会えるんじゃない？」
「じゃあ！「言っとくけれど、私を捕まえられたらの話よ。さて、私を捕まえられるかしら？天駆ける龍さん？」」
―ス
―ぼんっ
私は懐から煙幕を落とし、その場から離れる。 緑龍は大声でこう言った。
――「必ず捕まえる！サナ！！」――と。
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ゆきりん(プロフ) - のあさん» 元美桜です！この作品をゆきりんとして新しく書いているので読んでみてくださいね (2020年5月27日 2時) (
レス) id: 9059ec5c47 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきりん(プロフ) - 鏡さん» 元美桜です！この作品をゆきりんとして新しく書いているので読んでみてくださいね (2020年5月27日 2時) (レス) id: 9059ec5c47 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 鏡さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2019年3月30日 20時) (レス) id: bc13b73ee8 (このIDを非表示/違反報告)
鏡 - 続きが気になります！大変だと思いますが更新頑張ってください！ (2019年3月30日 17時) (レス) id: 7058fd54c9 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - のあさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2019年3月23日 7時) (レス) id: bc13b73ee8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美桜 | 作成日時：2019年3月21日 18時
