34話 ページ35
貴「......んぅ?」
ゆ「あ、起きた?.....おはようA」
貴「........???」
Aは状況が掴めていないのか寝ぼけた顔でひたすらゆうたの顔を見た
ひ「そんなにゆうたくんのこと凝視してたらゆうたくん顔に穴が開いちゃうよ?(ツンツン」
貴「.......?(ペタペタ」
ゆ「はぁ.....穴は開かないよアニキ。Aも真に受けないの(ナデナデ」
ひなたに頬を突かれながらそう言われると、頭が回っていない状態のAは真に受けて
ゆうたの顔を触りだした。
ゆうたはひなたに怒りつつAの頭を撫で安心させた
貴「ゆーくん......此処、どこ?」
ゆ「軽音部の部室だよ」
貴「部室.......っ!....私......またっ」
ゆうたの言葉を聴き、特訓をしていたことを思い出したAは勢いよく体を起こした
ひ「もう今日の特訓は終わって俺たち以外の人はみんな帰ったよ。がんばったね〜♪(ナデナデ」
貴「また......迷惑かけちゃった....(シュン」
少しずつ先ほどまでの記憶が蘇りAは皆に迷惑をかけてしまったと項垂れた
ゆ「もー何回も言ってるでしょ?克服するための特訓なんだから」
ひ「誰も迷惑だなんて思わないって!」
貴「でも.......っ!ひーくんとゆーくん首に怪我...もしかして私っ」
Aが顔を上げるとひなたとゆうたの首に絆創膏が貼ってあるのが見えた
思い当たる節があってAは自分の指を見た。すると爪の間で血が少し付着しているのを見た
貴「私.....また昔みたいにひーくんとゆーくんをっ」
少し声が上ずりながらAはそう言った
ひ「大丈夫だって」
ゆ「ぜんぜん痛くないし気にしないで」
貴「でも......でもっ!」
ひなたとゆうたはそう言うがAは納得できず少しかぶせ気味に声を上げた
ひ・ゆ「「はいはい。でもはなーし!」」
貴「......(シュン」
異論は認めませんというようにひなたとゆうたは言うがAは罪悪感で少し二人から距離を取り体育座りして顔を埋めた
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作者名:☆さくら☆ | 作成日時:2022年4月2日 19時