無口な彼女の落とし方。【暗殺教室】 (ページ19)

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十八。ページ19

前原side

☆放課後でーす☆

晴)(…今日は、E組に乗り込んで折木の机に落書きでもしてやろうかしら…。フフフ…陽斗君を奪うからこういう事になるのよ…。)

ザッザッザッ

晴)ハァ…ハァ…ハァ…(何この坂…！？前から思ってたけど、急過ぎない！？この坂…。良くあいつら登るわね…。ハァ…)

シーーン

晴)ハァ…(まあ良いわ！ちょうど誰もいないし！何てラッキーなの…？フフフフ…驚く顔が楽しみだわ…)

前)！！(うわ、マジか…本当に来やがった…)

殺)『作戦はこうです。まず、帰りのHRが終わったら全員裏山に逃げ込みます。』

前)『え、何で？』

殺)『おそらく黒石さんは今日も折木さんの物に何かをすると思われるからです。』

貴)『…え…』

殺)『いじめっ子というのは、一回何かをやられるとずっといじめをしてくるケースが多いいですから、おそらく黒石さんもその類いでしょうね。』

貴)『…なるほど…』

作戦１:めっちゃ早めに帰っておびき寄せる。(本当は帰らずに裏山に隠れる)

ガラガラ

晴)(折木の席は…ここね。よし…)

パッ

晴)！？

シーーン

晴)……？？

前)(良し！かかった！)

殺)『次は、誰もいないと思わせておいて懐中電灯をクラスの窓に向かって点灯します。』

前)『…あ、誰かいると思わせる…？』

殺)『その通りです。前原君。あの手の人は以外とビビリが多いいですから、存分にビビらせちゃいましょう。』

晴)(な、何だったのかしら…？今の…。ま、まあ良いわ！と、とっととやってかーえろっと。)

パッ

晴)！？だ、誰よ！さっきから！！

シーーン

晴)…な、何よ…誰もいないじゃない…驚かせないでよ…

ガラガラ

晴)！？も、もー、何よさっきからー…風ー？

殺)『ここからがクライマックスです。最後は、俊足の木村君が窓を開け、黒石さんを恐怖の最頂点に連れて行ってあげましょう…ヌルフフフ…』

木)『わ、分かった…』

前)『でも、それからどうやって晴香を懲らしめるんだよー？今の調子で行くと、ただ単に晴香を恐怖に陥らせれるだけじゃんかー。』

殺)『いい質問です、前原君。実はここからが本番なんですよ。』

前)『本番…？』

殺)『はい。黒石さんが完全にビビったら、再び懐中電灯を点灯し、皆さんで追い詰めましょう。』

前)『お、追い詰めて良いのか？』

殺)『はい。これだけの事をしてくれたんです。これくらいして当然でしょう。』

前)『…………』

待ってろよ晴香…ここからが本番なんだからよ！