大好きで頑張り屋の君

-盟約 1- ページ2

全日本ノービス選手権 開始前
-ある廊下にて-
絢晴｢おいっ！おっ俺は……この大会でもし…｣
｢もしお前に負けたら…フィギュアをやめるっ！！｣

怜鳳｢……。｣

｢けんちゃん……｣

けんちゃんにとっては辛かったと思う…
私が傍で支えてたら…

-Kensei Maeshima SFSC-

｢全日本ノービス選手権｣
｢リンク状演技しているのは小学5年生 前島絢晴選手｣


観客｢わあぁぁ！！！！｣

けんちゃんが技を決めると観客席が騒いでくれる
…がんばれ…けんちゃんっっ…

A｢現在トップは篠崎怜鳳選手、厳しい点差ですが逆転は可能！｣
A｢前島選手は2ヶ月、コーチであり元プロスケート選手だったご両親を自動車事故で亡くされ、その悲しみを乗り越えての出場です｣

B｢いつも優勝争いで篠崎選手にやぶれてきましたからね｣
B｢今度こそはと、胸にきをするのがあるのでしょう｣
B｢気持ちが演技に現れていますね…｣

確かに…演技が荒れてる気がする……
けんちゃん…






絢晴(じぃちゃん…ばぁちゃん…そしてちや…)
(ごめん…心配ばかりかけて…でも！！1番になればきっと安心させられる…)
(俺はもっと…滑れる！！！！)

観客｢おぉぉー！！！！！！｣

けんちゃんの技が成功した

B｢ジャンプも完璧でした、これは期待できますよ！｣


けんちゃんの演技が終わり控えに戻るけんちゃん
演技してる時のけんちゃんは本当にカッコイイ…！

A｢さぁ、注目の得点は………！｣


絢晴｢……えっ…｣


篠崎 98.95
前島 98.65

結果は0.30届かず…
篠崎くんがまたも優勝しちゃった………

A｢何と、わずか0.30ポイント届かず！！！｣
｢今回も篠崎怜鳳選手です｣







表彰式後、けんちゃんは篠崎くんに何か言われてしまったのか…ぼーっと突っ立っていた…

｢けんちゃん…？…終わったし帰ろう…？｣
｢けんちゃんのおばあちゃんとおじいちゃんが待ってるよ｣

絢晴｢…………うん｣

｢……何か…あった？…さっき篠崎くんとなにか…｢なんでもない！｣…けんちゃん？…｣

絢晴｢なんでもない…！大丈夫だから帰ろう！！｣
｢夢主！俺の演技どうだった？かっこよかったろ？｣


…この時無理してるけんちゃんになんて声かければよかったのか…わかんなくなった……幼馴染みとして……好きな人としてどう…声かければ…

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