279話 １年 ページ30
A「、、、そういえば、ちょうど１年か。」
去年のIH2日目のあの事件から今日で１年。
きっと福は今日ここで金城さんと決着をつける。
中川「あの、、、何から１年なんですか？」
A「あぁ、そっか、璃央はいなかったもんね。去年のIH2日目でね、福は総北の金城さんとゴール前で競ってたの。ずっと福が先行してたんだけど、不意に金城さんに追い抜かれたとき、精神的に未熟だった福は、金城さんのジャージを引っ張って落車させた。」
中川「えっ、、、？」
A「福はそのことを悔いて悔いて、、、IH終わってから正式に謝りに行って、、、それからは時間を惜しんで毎日毎日練習に取り組むようになった。そんな福の顔に、笑顔はなかった。まあ、元々そんなに笑うタイプじゃないんだけどね。」
ハハッと笑って私はゴールラインの向こう側を見つめた。
A「福は、今日この日を待ってたんだと思う。正々堂々金城さんと戦って、勝ちたいんだと思う。福はこの１年苦しんできた。だから、、、私は福がゴールしたらお疲れ様って、笑って迎えてあげるの！」
中川「、、、いいですね！それ！」
その時だった。
『まもなく先頭集団入ってきます！危険ですので、コースに手を出したり、身を乗り出したりしないでください！！』
A「くる、、、！？」
全員の視線がゴール前の最後のコーナーに集まった。
そこに、まず飛び込んできたのは京伏、御堂筋くんだった。
数秒して福と金城さんが現れた。
A「福！！！」
残り300ｍ！
ゴール前、全力スプリント勝負、、、！
「福富主将ー！！！」
「もっと踏んでください！！」
「福富主将ー！！！」
バカいうもんじゃない。
あれだけ踏んでて、、、限界なんてもう超えてるかもしれないのに、、、。
けど、そうしなきゃ京伏にも、金城さんにも勝てない、、、。
A「振り絞って！！！福！！！！！」
もう同着なんて奇跡はきっと起きない。
誰かがラインを一人で超える！
A「福ーーー！！！！」
己の強さを、証明しろ、、、！
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赤根 - 男前。 (2018年11月11日 22時) (
レス) id: ee877d8f53 (このIDを非表示/違反報告)
ナッツ(プロフ) - 瑠依歌さん» コメントありがとうございます！頑張ります！ (2015年4月1日 17時) (レス) id: 5f430f1bad (このIDを非表示/違反報告)
瑠依歌 - 続きも楽しみにしています！これからも頑張ってください！！ (2015年4月1日 1時) (レス) id: eb3b2051fa (このIDを非表示/違反報告)
ナッツ(プロフ) - 妃菜さん» コメントありがとうございます！わかりました！ご協力ありがとうございます！これからも頑張ります！ (2015年3月25日 8時) (レス) id: 5f430f1bad (このIDを非表示/違反報告)
妃菜(プロフ) - はじめてのコメント失礼致します｡2が良いです！これからも応援しています！ (2015年3月25日 7時) (レス) id: 18a35564fc (このIDを非表示/違反報告)
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