弱虫ペダル〜全力疾走〜4th stage

155話 バイト ページ6

その後、ウィンドウショッピングを楽しんだ私と靖友は電車で横浜へと向かった。

車内は混み混みで、靖友がいなかったら潰されてたかもしれません。

感謝感謝。

A「んーっ！着いたね！」

荒北「疲れたァ、、、。やっぱりチャリで来た方良かったンじゃねェ？」

A「たまには自転車から離れないと。靖友の実家はどっち？」

荒北「アッチ。」

A「ありゃ。私逆方向だよ。じゃあここで、、、。」

離れたくない。

そんな自己中な言葉は、私の口から出そうになったところでなんとかとどめた。

荒北「、、、同じ横浜だロォ？」

A「えっ？」

荒北「いつでも会えるヨ。」

A「、、、靖友ってエスパー？」

荒北「バァカ。」

A「いた！」

またデコピン！

荒北「顔に書いてあンだヨ。暇な時は連絡してネ。俺もぜってー暇だからァ。」

A「っ、、、うん！」

靖友は優しい。

いつもいつも、、、。

A「あ、私が泊まるとこの住所。たまに遊びに来ていいよ！じゃあ、またね！」

荒北「ン。またネェ。」

そして、私と靖友は逆方向に歩き出した。

私にはこれから戦いが待ち構えている。

〜叔母の家〜

A「来ちゃったよ、、、。」

叔母さんの家は、叔母さんが経営してる風俗店の横にある。

お母さんも、こんな店を経営してる叔母さんが嫌いだった。

正直嫌だけど、私にはここしかない。

叔母さんの家の呼び鈴をならす。

叔母「あら、意外と早かったのね。」

A「、、、お世話になります。」

そう言って頭を下げると、「Aちゃん？」と呼ばれた。

A「はい？」

顔を上げると、真顔で

叔母「『ピー』はしたことある？」

思わず真顔で固まった。

、、、え、なに？

聞き間違い？

叔母「その様子だとないのね。泊めてあげるのにはね、条件があるわ。」

A「は、条件？」

そんなの聞いてない！

叔母「うちでバイトすること♡」

A「はっ？」

何それ、、、。

叔母「働かざるもの食うべからず。処女ならいい売り文句もできるわぁ。」

何言ってるの、この人。

叔母「もちろんバイト代は払うわよ？いい値段でね？」

バイト？ここで？

A「お、お断りします。」

叔母「あら、なら家はどうするのかしら？」

A「ほ、ホテルに行きます！」

叔母「そんなお金あるのかしら？」

正直、⒉3泊が限界だろう。

でも、ここにいるよりはマシ！

A「ありますっ。」

叔母「嘘ね。」

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