弱虫ペダル〜全力疾走〜4th stage

175話 飼い主に噛み付く狼 ページ26

荒北「単純に、ここの差だヨ。」

そう言って靖友は自分の頭を指さした。

A「でも、靖友だって頑張れば、、、。」

荒北「Aちゃん。理由はそれだけじゃねェんだヨ。」

他の理由？

荒北「俺はさァ、福ちゃんとも走ってみてぇンだよネ。違う学校の名前背負ってさァ。」

飼い主に噛み付く狼。

そんなことを思った。

荒北「俺は福ちゃんしか運んだ事ねぇからァ、、、他のいろんな奴と走ってみてェとかァ？最近思うんだよネ。」

A「、、、そう、なんだ。」

靖友、そんなこと考えてたんだ、、、。

荒北「そーゆーAちゃんはァ？」

A「ん、私？」

跳ね返ってきた質問に少し驚きながらも冷静に考える。

A「私も進学はするつもり。」

ハル兄も店を売らせてまで進学してほしいって言ってたし。

A「私は自転車の名門の東京の明早か、静岡の洋南にしようかなって思ってる。」

荒北「え、もう決めてんのォ？」

A「んー、ハル兄が明早に行ってたんだよねぇー。だから、あえて洋南行こうかなぁとか思っててさ。でも、ハル兄が行ったからこそ、その後から行ってタイムを上塗りするのもおもしろいかなって♡」

荒北「、、、。」

靖友の目が冷たい、、、！

荒北「フーン、、、。」

靖友と同じ大学に行きたい。

なんて、思うこともたくさんある。

でも、こういうのはそういうので決めたらいけない気がする。

だから、そういう欲は言わない。

そういうので靖友を縛ったりしたくない。

だから、極端に言うと北海道と沖縄に分かれることになっても、私は我慢する。

まだ時間はあるから、、、たくさん悩んで、ちゃんと自分の意思で決めて欲しい。

それが私の気持ちだよ、靖友。

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