弱虫ペダル〜全力疾走〜4th stage

173話 幸せだな ページ24

私は目が点になった。

荒北「はい、デブニャンそっくりのぬいぐるみ。」

彼が投げてよこしたぬいぐるみ。

私が５回かけても取れなかったぬいぐるみを彼はものの一回で取ってしまったのだ。

A「な、なんか悔しい！」

荒北「慣れだヨ、慣れ。」

A「慣れ？」

荒北「荒れてた時とか、よくゲーセン来てやってたからァ。」

A「そっかぁ、、、。ありがとう、靖友！」

荒北「ど、どういたしましてェ。」

靖友は少し顔を赤くしてそう言った。

A「あ、ねぇ！プリクラ撮ろう！」

荒北「え、あ、ちょっとォ！？」

私は靖友を引っ張ってプリ機に引きずり込んだ。

〜そして〜

A「ほら、笑って！」

荒北「、、、。」

A「ぎこちな！！」

〜さらに〜

A「んー、じゃあ変顔！」

荒北「お、おぉ。」

A「怖い！！」

荒北「ア！？」

〜からの〜

A「あ、じゃああれやろう！隼人の、、、バキュンポーズ！」

荒北「嫌だネ。」

A「えぇ！？じゃあガブガブポーズでいいよ！」

〜その後〜

A「もー、靖友顔怖いよ！」

荒北「ウッセ！」

プリに落書きしながらそんな会話をする。

A「ほら、この変顔とか元ヤン感丸出し！」

荒北「オメーこそこの顔やべーぞォ。」

A「う、うるさい！」

ふと、幸せだなぁって思った。

A「ﾌﾌｯ。」

荒北「ンダヨ。気持ちわりーなァ。」

A「いやー、、、幸せだなって思って♪」

荒北「！、、、バァカ。俺が隣にいて幸せじゃねェなんて言わせねェーヨ。」

A「っ、、、！？」

顔に熱が集まるのがわかった。

靖友はニッと笑っている。

A「ばっ、バカァ！」

荒北「ヘイヘイ。」

その後、ゲーセンを出て街をうろつき、疲れてきたところでカフェに入ることにした。

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