108話 兄貴なんだろ、、、? ページ9
〜荒北side〜
A「も、帰って、、、。」
荒北「ん、、、じゃあまた明日ネ。」
そう言って、俺はAちゃんの頭をくしゃくしゃにして撫でた。
この数週間で、Aは元々痩せ気味ではあったけどしっかり付いていた筋肉は落ち、手足は簡単に折れてしまいそうな程細くなった。
頬はこけて、目の下にはくっきりと隈がある。
見ていて辛い、、、。
遥『もしさ、俺がいなくなったらあいつはどうなると思う?』
遥先輩。
Aちゃんにとって、先輩の存在は何より大切だったんじゃないんスか、、、?
寮に帰って夜、寝る前。
どうすればいいのか、俺に何ができるか、ずーっと考えてみた。
結論なんて、出るわけなかった。
そのまま、気づいたら寝ていた。
そして、気づくと真っ白なところにいた。
荒北「また、かァ、、、。」
ここ最近、ずっとこんな夢ばっか見る。
そして、そこには必ずあの人が立ってるんだ。
荒北「なァ、あんたは何が言いてェわけェ?、、、遥先輩。」
いつも悲しげに笑って何か言ってるけど、俺には聞こえない。
荒北「、、、あんたの妹、このままだと死んじまいそうダヨ?兄貴なんだろ、、、?何とかしてくれヨ。」
遥『、、、ろ。』
え、、、?
遥『、、、に、、、、、、伝えろ。』
荒北「聞こえねぇ!!誰に何を伝えりゃいい!?」
しかし、遥先輩は俺から遠のいていった。
荒北「おい!!!!」
ハッと気がつくと、俺の部屋の天井が見えた。
荒北「ハッ!ホント、何なんだよ、アンタ、、、。」
死んでもなお、俺になんか押し付ける気かよ、、、?
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ナッツ(プロフ) - 石谷五月さん» コメントありがとうございます!!そしてそう言っていただけてよかったです!嬉しいです!!(´ー`) (2017年4月3日 21時) (レス) id: 1a0f8a5632 (このIDを非表示/違反報告)
石谷五月(プロフ) - 遥兄の手紙すごい感動しました。 (2017年3月31日 9時) (レス) id: af8de3d685 (このIDを非表示/違反報告)
ナッツ(プロフ) - ハムさん» ありがとうございます!!そう言っていただけて嬉しいです(*´▽`*)まだ完結していませんが、どうか楽しんで行ってください!(^ー^) (2015年7月16日 22時) (レス) id: 5f430f1bad (このIDを非表示/違反報告)
ハム(プロフ) - コメント失礼します!!初めてこの作品読ませていただきました。ハル兄の靖友への所感動のあまりボロ泣きしてしまいました・・・!!まだラストまで読んでないのですが頑張ってください! (2015年7月16日 22時) (レス) id: 8171b748eb (このIDを非表示/違反報告)
ナッツ(プロフ) - 咲さん» コメントありがとうございます!!そう言っていただけてすごく嬉しいです!私もそのへんは書いてて泣きそうでした(>_<)そんなこと言っていただけるなんて、、、!ありがとうございます!! (2015年1月17日 13時) (レス) id: a5a9d60e83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナッツ | 作成日時:2014年12月21日 21時