126話 ガンバレ ページ27
A「そ、そんなつもりはっ、、、!」
荒北「わかってるヨ。ケド、Aちゃんがしようとしてるのはそーゆーことだヨォ?」
A「だ、だって「だっても何も無いのォ。」っ、、、!」
荒北「そんなことしたらさァ、遥先輩、泣いちゃうヨ?」
A「、、、じゃあ、どうすればいいの?」
荒北「別に、兄離れとかしなくてもいいんじゃナァイ?」
A「え?」
すると、靖友は空いてる手で私が抱えてる日記に触れた。
荒北「これは、遥先輩の歩いてきた道。遥先輩の軌跡。それを、Aちゃんが消しちゃダメだヨ。ブラコンでいいじゃナァイ。遥先輩に頼りたくないンなら、Aちゃんが強くなればァ?」
A「、、、でも「またでた。」え?」
荒北「「でも」とか「だって」とかさ、、、Aちゃんそればっかだヨ?言い訳なんか誰も聞きたくないヨ。」
A「、、、うん。」
靖友は一度私から離れると、私の顔を両手で包み込んで私と靖友の額と額をくっつけた。
荒北「ガンバレ。」
そう言ってまた離れると、私の両頬を摘んで引っ張った。
A「いはいいはいいはい!!!!(痛い痛い痛い!!!!)」
荒北「ハッ!ブッサイクな顔ォ。」
そう言うと、パッと手を離した。
A「誰のせいさ!もう!」
荒北「ん、その方がいいヨ。」
A「え?」
荒北「暗い顔は良くないヨォ?ったく、バァカチャンが。」
A「、、、フッ。ありがとう!あと、靖友にブサイクとか言われたくないー!」
荒北「うっせ!」
A「、、、日記も軍手も飾っておく。そして、たまにハル兄のこと思い出す!それで、一人で立てるくらいに強くなる!」
ハル兄も言ってた。
『弱さを言い訳にして逃げるなよ?
強くなりたきゃ、その弱さも全部呑み込んで成長しろ。』
私はまだまだ弱い。
だから、まずはその弱さを受け入れることから始める。
今は支えてくれるハル兄は傍にはいないけど、きっと大丈夫。
もう、ハル兄を言い訳にしたりしないよ?
100歳のばばになってそっちにいく頃には、ハル兄なんかよりずっと強い女になるからね。
荒北「んじゃ、おじゃましましたァ。」
A「また明日ね!」
靖友は私に背中を向けたまま片手を挙げて帰っていった。
まずは、学校生活にちゃんと戻らないと。
そう考えた私は、日記と軍手を窓辺に置いて机に向かった。
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ナッツ(プロフ) - 石谷五月さん» コメントありがとうございます!!そしてそう言っていただけてよかったです!嬉しいです!!(´ー`) (2017年4月3日 21時) (レス) id: 1a0f8a5632 (このIDを非表示/違反報告)
石谷五月(プロフ) - 遥兄の手紙すごい感動しました。 (2017年3月31日 9時) (レス) id: af8de3d685 (このIDを非表示/違反報告)
ナッツ(プロフ) - ハムさん» ありがとうございます!!そう言っていただけて嬉しいです(*´▽`*)まだ完結していませんが、どうか楽しんで行ってください!(^ー^) (2015年7月16日 22時) (レス) id: 5f430f1bad (このIDを非表示/違反報告)
ハム(プロフ) - コメント失礼します!!初めてこの作品読ませていただきました。ハル兄の靖友への所感動のあまりボロ泣きしてしまいました・・・!!まだラストまで読んでないのですが頑張ってください! (2015年7月16日 22時) (レス) id: 8171b748eb (このIDを非表示/違反報告)
ナッツ(プロフ) - 咲さん» コメントありがとうございます!!そう言っていただけてすごく嬉しいです!私もそのへんは書いてて泣きそうでした(>_<)そんなこと言っていただけるなんて、、、!ありがとうございます!! (2015年1月17日 13時) (レス) id: a5a9d60e83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナッツ | 作成日時:2014年12月21日 21時