115話 今度 ページ16
それから私は、牛乳や味噌汁と言った液体で胃に流し込めるものから少しずつ食べ始めた。
たまに吐いたりするけど、確実に食べられるようになっていった。
荒北「お、遂にうどんに進出ゥ？」
A「靖友！うん！もう戻さなくなってきたから、おかゆとかうどんとか、胃に優しいやつ食べ始めてるの！」
荒北「へー。あ、今日はリハビリあるのォ？」
A「うん！この後これ食べ終わったらね！」
食べられるようになった私は、同時に失った筋肉を取り戻すためにリハビリということで歩く練習から始めていた。
最近は歩く筋肉が戻ってきたので、付近を散歩することが多い。
夜は地道に腹筋とか、筋トレをやることもある。
A「靖友も筋トレしていかない？」
荒北「俺、部活で疲れてんだけどォ？誰かサンが治ってきたのをいいことに鬼の様なメニューを組むからァ。」
そう、私は体調が治ってきたので再びメニューを作って、毎日部活が終わってから来る靖友に預けていた。
A「あれー？なに？もしかして弱音はくのー？」
荒北「うっぜ！」
A「ひっど！」
靖友と顔を見合わせて思わず笑う。
荒北「一年、タイムとかだいぶ伸びてきたヨォ。」
A「へー？あ、あの二人はどう？隼人と尽八が言ってた、、、。」
荒北「あぁ、泉田と黒田ｧ？まあ、順調なんじゃナァイ？」
泉田くんは福にもう自転車に乗らなくていいと言われたらしいけど、、、。
A「泉田くんって何してんの？」
荒北「、、、食ってる。」
A「え？」
荒北「だから、食ってる。」
A「、、、それ、隼人じゃないの？」
荒北「チゲぇーヨ、バァカ。筋肉つけるんだとヨ。」
A「あぁ、なるほどね！あー、、、そっちに走ったんだ。」
荒北「ア？」
A「私としてはどんどんレースに出て欲しいんだけど、、、まあ、いいや。あ、ねぇ！今度サイクリングに付き合ってよ！もうすぐ許可出るはずだから！」
荒北「ん、イイよォ。」
A「やったァ！約束だよ！」
荒北「、、、店。」
A「ん？」
荒北「売ったンだって？」
自分で顔が凍りついたのがわかった。
A「うん。ハル兄と、、、お父さんとお母さんの願いだったから。」
荒北「んで、寮に移った。」
A「、、、うん。急遽一時帰宅許してもらって引っ越したの。」
荒北「良かったのか？」
A「いいのっ。それより、これ見てよ。」
私はある革表紙の本を取り出した。
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ナッツ(プロフ) - 石谷五月さん» コメントありがとうございます！！そしてそう言っていただけてよかったです！嬉しいです！！(´ｰ｀) (2017年4月3日 21時) (
レス) id: 1a0f8a5632 (このIDを非表示/違反報告)
石谷五月(プロフ) - 遥兄の手紙すごい感動しました。 (2017年3月31日 9時) (レス) id: af8de3d685 (このIDを非表示/違反報告)
ナッツ(プロフ) - ハムさん» ありがとうございます！！そう言っていただけて嬉しいです(*´▽｀*)まだ完結していませんが、どうか楽しんで行ってください！(^ー^) (2015年7月16日 22時) (レス) id: 5f430f1bad (このIDを非表示/違反報告)
ハム(プロフ) - コメント失礼します！！初めてこの作品読ませていただきました。ハル兄の靖友への所感動のあまりボロ泣きしてしまいました･･･！！まだラストまで読んでないのですが頑張ってください！ (2015年7月16日 22時) (レス) id: 8171b748eb (このIDを非表示/違反報告)
ナッツ(プロフ) - 咲さん» コメントありがとうございます！！そう言っていただけてすごく嬉しいです！私もそのへんは書いてて泣きそうでした(>_<)そんなこと言っていただけるなんて、、、！ありがとうございます！！ (2015年1月17日 13時) (レス) id: a5a9d60e83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナッツ | 作成日時：2014年12月21日 21時
