弱虫ペダル～全力疾走～2nd stage (ページ41)

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90話わかりやすい奴ページ41

A「じゃあまずは化学からね。範囲どこ？」

新開「熱化学方程式だ。」

A「あ、うちと同じじゃん！」

新開「これっぽっちも理解できねぇんだ。」

A「んー、熱化学方程式はーーー。」

分かりやすいように気を遣いながら話すと、結構スムーズに理解してくれた。

試しに問題を解かせてみると、ある程度のやつは解けた。

A「なんだ。やればできるじゃん！」

と言って隼人の頭をわしゃわしゃと撫でた。

新開「だろ？」

A「そこでドヤ顔しない！調子に乗らないのー！ほら、応用もちょっとくらい解けないと！」

新開「OK！」

福富「日野。ちょっといいか？」

福が数学を聞いてきたから教えてあげると、すぐ理解した。

福も頭いいんだなぁ、、、。

A「あ、隼人！そこ違う！！」

新開「ん？そうか？」

A「C2OじゃなくてCO2！！」

～荒北side～

東堂「理解しているのか！？荒北！！」

荒北「何で日本史なんかやんなきゃネーンダヨ。」

東堂「歴史を勉強して先人たちの経験をもとに新たに何かを作り出したりするためだ！！」

本当かァ、、、？

荒北「過去は振り返るモンじゃねぇーンダヨ。」

東堂「なに！？」

ふと顔を上げると、Aちゃんが新開の頭を撫でていた。

『バキッ！』

気づくとシャーペンの芯が折れていた。

荒北「、、、チッ。」

東堂「、、、わかりやすい奴だな。」

荒北「あ？」

東堂「なんでもない。ほら、PKO協力法が成立したのは何内閣の時だ？」

荒北「、、、安倍内閣。」

東堂「なんでだ！！？宮沢喜一だろ！！」

荒北「はぁ、、、。」

ふと、新開と目が合った。

すると、あいつは少し悪戯っぽく笑った。

新開「水とってくるよ。靖友！手伝ってくれ。」

荒北「は！？なんで俺が、、、！」

A「じゃあ一回休憩にしよっか！私も取りに行くよ？」

新開「いや、二人で大丈夫だ。靖友。」

荒北「、、、ったく。わーったヨ。」

俺は重い腰を上げて新開の後についていった。

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