弱虫ペダル～全力疾走～2nd stage (ページ4)

今日:15 hit、昨日:0 hit、合計:110,272 hit

53話生きる伝説ページ4

その日、私はいつものようにドアを開けてお馴染みのフレーズを言う。

A「失礼します！２年、日野、入ります！」

奏「おー、おはよ、、、う、、、。」

主将の視線は私から私の後ろの人物に移った。

奏「あ、おはようございます！」

遥「おす！」

そう、今日はハル兄も部活に参加しようと来ているのだ。

奏「えっと、どうしたんですか、、、？」

遥「、、、そういやぁちゃんと自己紹介してなかったな。俺は日野遥。今年で25歳。箱学のＯＢ。元自転車競技部ゼッケン２、元「運び屋」。愛車はオペラ。」

「あー！！知ってますよ！！日野遥先輩！！箱学の生きる伝説！！」

奏「え、、、！」

「かつて、箱学で初めての一年レギュラー入りを果たしかけた人で、高校での戦績は百戦百勝！無敗の運び屋！口癖は、「誰よりも1秒を、1cmを、1mmを前に」。」

奏「元ゼッケン２、、、？」

遥「まーだんなこと言われてんの？俺。」

A「よかったね、ハル兄！」

遥「複雑な心境だよ。結局一年レギュラーには入れなかったしな。」

奏「どうしてですか？」

遥「補習。」←

全員「」

奏「それで、今日はどうなさったんですか？」

遥「、、、荒北。俺はお前を鍛え上げに来た。」

荒北「え、、、俺ェ！？」

すると、部室が一気にざわついた。

遥「今日一日、荒北とAと、、、福富を借りていいか？」

奏「はっ、はいっ！」

A「あ、主将！これ、今日のメニューです！」

私は、主将にメニューを渡した。

奏「おう。サンキュー、、、は！？お前、これマジで言ってんの！？」

A「えっと、、、「それは俺が考案したメニューだ。」」

遥「箱学チャリ部なら、それくらいこなせるよな？」

半ば脅しとも言えるセリフをハル兄はサラッと言った。

そして、ハル兄の冷たい視線が部員達を射抜いた。

奏「っ、、、できます！」

遥「いい返事だ、主将！よし、三人はついて来い。」

そして、私とハル兄と靖友と福は外に出た。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー