弱虫ペダル～全力疾走～2nd stage (ページ20)

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69話迎えに来たヨページ20

～荒北side～

福富「よし、休憩だ。」

荒北「ｾﾞ-ﾊ-ｾﾞ-ﾊ-」

あれから約２時間ちょい。

Aちゃんはまだ帰ってきていなかった。

福富「、、、遅いな。」

福ちゃんもそんなことを呟いている。

奏「おーい、荒北ー。外、走りたいか？日野を迎えに行ってこい。あいつ荷物多くて遅くなってんのかもしんねーわ。」

荒北「俺たった今ローラー終わったばっかりなンすけど。」

奏「なんか言ったか？」

主将の笑顔が怖かった。←

俺は仕方なく学校を出た。

そして、Aちゃんが訪れたであろう大型スポーツショップに着いた。

荒北「アレ？」

駐輪場にはAちゃんのビアンキが置いてあった。

その横には買った荷物もおいてある。

荒北「どこ行ったんだァ？」

その時、うっすらと割と近くでAちゃんの匂いがすることに気づいた。

荒北「こっちか？」

俺はすぐそこの駐車場に入った。

駐車場の横のちっせぇ建物からAちゃんの匂いがする。

思い切って小屋のドアを開けた。

そこで驚きの光景を見た。

箱学の制服を着た５人の男たちが誰か女に絡んでいた。

その女は水で濡れていてネクタイで目隠しをされ、一人の男に取り押さえられていて、別の男が女の耳元にスマホをかざしている。

そこから聞こえるのは、、、雷の音。

そしてもう１人は女の口の中に指を入れて掻き回していて、後の二人は楽しそうに写真を撮っている。

見間違うはずがねぇ。

あれは、、、Aちゃんだ。

荒北「っ、、、テメェら！！」

俺が声を荒らげると、驚いた奴らが一斉にこっちを振り向いた。

「お、お前、、、荒北！！」

荒北「どけ！！」

全員押しのけてAちゃんに駆け寄った。

荒北「Aちゃん？大丈夫ゥ？」

そっと目隠しをしていたネクタイを取ってやると、泣き腫らした目があらわになった。

A「や、すともっ、、、！」

荒北「来てヨカッタ。迎えに来たヨ。」

そして、俺はAちゃんを座らせて後ろを振り返った。

すると、帰ろうとしてる五人がいた。

俺は男が開けようとしたドアを足で思いっきり閉めた。

荒北「逃げんじゃねェよ。」

「ひっ！」

荒北「あーあ。福ちゃんに喧嘩すんなって言われてんのに。」

俺は５人を睨みつけながら指の骨を鳴らした。

荒北「お前らのせいで怒られそうだヨ。でも、それ以上に、、、お前らがウチのマネージャーを傷つけたことが許せねぇんだよォ！！」

俺は久々に人を殴った、、、。

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