13話 ページ13
ロゼside
フリー当日。
朝からユウリもヴィクトルも何となく暗い。
あの話のせいだろうな...
全く...こいつらは...
そんなことを考えていたら...
すぐに本番は始まってしまった。
あのジャン・ジャック・ルロワがボロボロで正直がっかり。
次は第4滑走。
ユウリの出番だ。
貴「ユウリ。昨日の夜はどうだった？」
勇「ヴィクトルに泣かれた」
貴「ﾊﾊｯ...大丈夫だよ」
勇「え？」
貴「私から言えるのはそれだけだ」
ユウリの出番がやって来た。
ヴィクトルが送り出す...が...
長い!!!
泣いてハグして...
貴「毎度毎度長い...ﾎﾞｿｯ」
ヴ「あれぐらいしてあげないと」
貴「聞こえてた？」
ヴ「とても」
演技が始まった。
YuRi on ice
それは圧倒されるほどとても美しくて...
軽やかで...
目が離せない...
ジャンプは全てノーミス。
貴「これって...ヴィクトルの...」
ヴ「...っ」
貴「Beautiful...」
演技が終わり...点数発表...
319.41
貴「これって...」
ずっと破られることのなかったヴィクトルの記録を...
貴「更新...した...」
勇「...!?」
貴「Exerrent!!」
だがその後...ユーリがその記録をさらに更新した。
2度の手を挙げてのジャンプ。かなり痛いものだった。
だがユウリはスッキリしているようだった。
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作者名：天堂紅子 | 作成日時：2017年4月4日 17時
