【NARUTO】猫月参 (ページ12)

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あたりが暗くなっていく。

『......』

誰もいない。

『......』

音ひとつも無い。

『......』

この空間がたまらなく嫌だ。

『サスケ......』

『ナルト......』

『サクラ......』

『カカシ先生......』

『ヒナタっ......』

誰も、いない。独りだ。

いつの間にか真っ暗になったこの空間。

怖い。

この先、どうなるのだろう。

『助けて......お兄ちゃ......っ』

クナイを取り出す。

『独りなんて、いやだよっ』

手首に思いっきり刺す。

『っ～』

あまりの痛さにうずくまる。

頭に激痛が走った。

～～～～～～～～～～～～

『っ！！』

「A！」
良かった、と抱きしめられる。ピンク色の綺麗な髪。サクラだ。

『......ここは』
夢から目が覚めたのだ。そうだ、中忍試験だった。

「あのあとね、」
私が気を失ってからの、出来事教えてくれた。

『......そ、っか』
隣で眠るサスケとナルトを見る。

『ありがとう、サクラ』

「えっ」

『運んでくれて......トラップまで......』
外をみると、微かに光ってる。糸が反射していた。

「......私に出来るの、これぐらいだから」

サクラの手に力が入ったのが分かった。

『大丈夫、サクラ』

抱きしめる。