34話 後遺症 ページ35
〜遥side〜
遥「飯は食わねぇ、口もきかねぇ、ただただふさぎ込んでるだけ。
でも、俺は守らなきゃなんなかった。
父さんに「強くなれ」って、母さんに「Aを守ってっ」って、言われちまったから、、、。
その気持ちだけが俺を正気に戻し、立ち上がらせた。
だってよ、俺よりちいせぇAが全身打撲で苦しみながら親を目の前で亡くしたショックで泣いてんだぜ?
兄貴の俺がしゃんとしねぇとって、思ったんだよ。」
俺はAの頭を撫でながら言った。
遥「Aも時間はかかったが、少しずつ持ち直して1年半程度で回復。
全身打撲も今じゃ跡形もねぇよ。
、、、ただ、後遺症とも言える事実が残った。
雷だ。
俺は雷が鳴ると、頭痛と吐き気、目眩によく襲われるようになっちまって、Aはフラッシュバックするんだろうな。
体の所々が痛いっつって、いもしない両親の幻影を見て泣くんだよ。
、、、俺達は本当の意味じゃまだ完治できてねぇんだ。」
話し終わって四人を見ると、暗い顔をしていた。
遥「ナンツー顔してんだよ!俺もAも生きてる!、、、それで十分だろーが。
監督には入部する時に手紙を書いといたから監督は知ってるが、下手に公言すんなよ?
、、、こいつ、意外と脆いから気をつけてやってくれると助かるわ。」
福富「、、、わかりました。今後、なるべく気を配るようにします。」
遥「頼むわぁ。で、俺もちょっと寝ていいか?もー、具合悪くて死にそうなんだわ。」
東堂「店番は俺たちがやっておきます。」
遥「わりーな。頼む。Aが先に目を覚ましたら適当に雷から気をそらしてやってくれ。」
そう言い残して、俺は後ろに倒れ込んで意識を飛ばした。
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ナッツ(プロフ) - 翼音さん» コメントありがとうございます!!勘違いでしたか!それでもご指摘しようとして下さる気持ち、とても嬉しいです(´ー`) (2015年8月31日 1時) (レス) id: df6a1864ee (このIDを非表示/違反報告)
翼音 - すいません。↓の勘違いでした (2015年8月30日 23時) (レス) id: 04031d884e (このIDを非表示/違反報告)
翼音 - 7話の名前のとこなんかおかしいような気がするんですけど… (2015年8月30日 23時) (レス) id: 04031d884e (このIDを非表示/違反報告)
ナッツ(プロフ) - ラムさん» ありがとうございます!!荒北先輩のいろんなところを書いていくつもりなのでよろしくお願いします!更新頑張ります(`・ω・´)ゞビシッ!! (2014年12月7日 22時) (レス) id: a5a9d60e83 (このIDを非表示/違反報告)
ラム(プロフ) - 荒北先輩に優しい場面が。更新大変だと思いますががんばってください。 (2014年12月7日 22時) (レス) id: 74c3915e15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナッツ | 作成日時:2014年12月3日 23時